東日本大震災で被災した子どもたちを元気づけようと2011年8月28日に岩手県大船渡市で始まった熱気球のイベント「空を見上げて」が、2年ぶりに東京で開催された。

熱気球に乗ることができる貴重な体験

昨年(2025年)は台風接近の事前情報により中止となった熱気球のイベント「空を見上げて IN 東京」が、2年ぶりに東京臨海広域防災公園で2026年8月1日(土)、8月2日(日)の2日間で開催された。

今回で通算41回目、東京は11回目の開催となるこのイベントは、東日本大震災のあった2011年に岩手県大船渡市で初めて開催されたものだ。

これは被災した子どもたちを元気づけようと企画されたもの。その後、15年以上にわたりさまざまな地域で開催されている。主催・共催はNPO法人熱気球運営機構・東京臨海広域防災公園・一般財団法人 日本航空協会、後援は佐賀市。そして本田技研工業とJAグループ佐賀が協力している。

画像: 左からいちごさん号(JAグループ佐賀)、葉隠号(佐賀市)、ASHIMO号(本田技研工業)。この3気球が浮かぶ姿を多くの人が見上げた。

左からいちごさん号(JAグループ佐賀)、葉隠号(佐賀市)、ASHIMO号(本田技研工業)。この3気球が浮かぶ姿を多くの人が見上げた。

イベント内容は気球に乗れる「熱気球体験搭乗会」だけでなく、「熱気球皇室」や「パラグライダー・ハングライダーVR体験」、「小型機・パラモーター展示」や「模型飛行機教室」、そして「模型飛行機づくり教室」などさまざまなコンテンツが用意されていた。

多くのファミリーが早朝から参加した人気プログラムは、「熱気球体験搭乗会」だった。その飛行高度は約15〜20m、飛行時間約5分というコンテンツだ。料金は大人(中学生以上)3000円、子ども(小学生)1500円、未就学児500円だが、この搭乗料金の一部は被災地で活動している団体の活動資金となるので、被災地復興にも貢献できるというものだ。

主催者に確認したところ、期間中の2日間に約750人が搭乗したという。こちらは事前申し込み制なので、興味のある人は次回ぜひ申し込みを。

画像: 最初のフライトは午前6時30分から。その前の受付時間には多くの人たちが並んだ。

最初のフライトは午前6時30分から。その前の受付時間には多くの人たちが並んだ。

ところで本田技研工業は、熱気球にとても積極的な自動車メーカーで、1993年から熱気球ホンダグランプリという年間のシリーズ戦も開催している。筆者はその佐賀での1戦を昨年(2025年)に取材したが、参加者・観戦者ともに熱量が高く、開催期間中に100万人近くが集まる大盛況なイベントは印象的で、いまでも鮮明に心に刻まれている。

この東日本大震災復興支援イベントにも、本田技研工業は2013年から参加。以降2014〜2019年、2024年、2025年、2026年と10回参加している。今回、顔をリニューアルしたというASHIMO号が東京の空を飛んだ。ほかにも佐賀市の「葉隠」号、JAグループ佐賀の「いちごさん」号が晴天の大空に舞った。

画像: ASHIMO号は、ホンダのパワープロダクツeGXエンジンで熱い空気が送り込まれ膨らまされていた。

ASHIMO号は、ホンダのパワープロダクツeGXエンジンで熱い空気が送り込まれ膨らまされていた。

「東日本大震災のあと、被災した東北の子どもたちは下ばかりを見ていたんです。そこで空を見上げてほしいとこのイベントをはじめました。実際に熱気球をあげるとみんな喜んでくれて、そして空を見上げてくれたのが印象的でした。そこからこのイベントは続き、今回で41回目となりました」というのは、主催者の町田さん(特定非営利活動法人NPO 熱気球運営機構 AirB会長)だ。

また「防災公園(東京臨海広域防災公園)でこうしたイベントをやることも意味があると考えています。地震や災害があると、ここが避難場所としてとても重要な役割を担いますが、そうした情報をこのイベントを機に知ってもらうことも大切だと思います」と続けた。

こうした熱気球に乗ることができるという貴重なイベントは長く続けてほしいものである。

画像: 熱気球搭乗体験のほかにパラモーター展示、ハング/パラグライダーVR体験、小型機展示、熱気球教室などのコンテンツが夏休みということもありファミリーで賑わった。

熱気球搭乗体験のほかにパラモーター展示、ハング/パラグライダーVR体験、小型機展示、熱気球教室などのコンテンツが夏休みということもありファミリーで賑わった。

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