タイヤをうまくマネジメントして復帰後初ポイントを獲得
角田裕毅は前戦オランダGPに続きイタリアGPでもリアム・ローソンの代役としてレーシングブルズから参戦。急きょ代役として出場したオランダGPでの走りが評価されて連続出場となった。(ローソンは、負傷したアイザック・ハジャーの代わりにレッドブルで走った)
しかしモンツァでの週末は決して順調なスタートではなかった。予選では不可解なマシンのパフォーマンスダウンに悩まされ、予選Q1で敗退して17番手に終わり、チームメイトのリンドブラッドに対して1秒以上の差をつけられる厳しい結果となった。
決勝前のスターティンググリッド上では思わぬトラブルにも見舞われた。リスタートの際にグリッドボックスを間違えて進入したことで、正しい位置に戻って完全に整列できず、レースの進行にも影響を与えることになった。
それでも、決勝ではスタートから冷静な走りを見せ、序盤からライバルとバトルを繰り広げ、アウディ勢やオリバー・ベアマン(ハース)らをかわして順位を上げると、ポイント圏内へと進出。その後もタイヤをうまくマネジメントしながら走行を続け、最終的に10位でチェッカーを受けた。
角田にとってはF1復帰後2戦目でのポイント獲得。ザントフォールトでの復帰戦に続き、短期間で新しいマシン、新しい環境への適応を進めていることを印象づけた。

再スタートで10番手に上がり、オリバー・ベアマン(ハース)をかわして9周目には9番手に浮上、41周目にフランコ・コラピント(アルピーヌ)にオーバーテイクされて10番手に落ちたが、ポジションを守って10位でフィニッシュした。

イタリアGPのタイヤ戦略。角田はハードタイヤでスタート、赤旗中断時にミディアムタイヤに履き替えて、タイヤ交換義務を消化。そのままミディアムタイヤを最後まで持たせた。
チーム代表も「裕毅は素晴らしい仕事をしてくれた」と賞賛
今回のレースでポイントになったのは、やはりタイヤマネジメントだった。赤旗中断時に履き替えたミディアムタイヤで最後まで走り切る作戦だったが、終盤まで性能を維持できるか不安もあったという。
長いストレートを持つ高速サーキットのモンツァでは、空力効率やエネルギーマネジメントが重要になる。予選では大きなタイム差を抱えた角田だったが、決勝ではこうした条件に対応し、順位を上げることができた。
今回のポイント獲得でとくに注目されるのは、角田がまだ新しいレギュレーションのマシンについて多くのことを学んでいる段階であるという点だ。クルマに乗る機会が増えれば、さらにパフォーマンスを上げてくると期待されるが、角田を取り巻く状況は依然として不透明。次戦スペインGPでも出場の機会があるのか、そして2027年以降にどのようなチャンスが与えられるのか、F1パドックでも大きな関心事となっている。
レーシングブルズのアラン・パーメイン代表は、レース後、「裕毅は素晴らしい仕事をしてくれた。今回がこのマシンに乗る2度目のレースだったにもかかわらず、見事にポイントを獲得した」と賞賛したが、レッドブル、レーシングブルズのシートをめぐる争いがどう動いていくのか。今後の動向から目が離せない。
■角田裕毅:予選17番手、スタート15番グリッド、決勝10位
「今日は良いレースができました。結果にも、再びポイントを獲得できたことにも本当に満足しています。このマシンの新しい要素をひとつひとつ学んでいくことをとても楽しんでいますし、マシンに乗る機会を得るたびに前進を続けています。今後またチャンスが巡ってくれば、もちろんそれに対応する準備はできています。でも、何より大切なのは、アイザックがこれからも順調に回復していくことです。彼の1日も早い回復を心から願っています」

予選でチームメイトに大きな差をつけられたことはひとつの課題として残ったが、決勝ではさまざまな状況にに対応して順位を上げることができた。
次戦第14戦スペインGPは、9月11日、首都マドリード郊外に新設された半市街地サーキット「マドリンク」で開幕、決勝レースは9月13日に開催される。(文:新村いつき)
2026年F1第13戦イタリアGP決勝 結果
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)53周
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)+3.857s
3位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル・RBPTフォード)+14.718s
4位 1 L.ノリス(マクラーレン)+19.059s
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+19.253s
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)+24.655s
7位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・メルセデス)+27.351s
8位 41 A.リンドブラッド(レーシングブルズ・RBPTフォード)+45.136s
9位 43 F.コラピント(アルピーヌ・メルセデス)+47.353s
10位 22 角田裕毅(レーシングブルズ・RBPTフォード)+58.187s
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リタイア 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)
リタイア 9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
2026年F1ドライバーズランキング(第13戦終了時)
1位 12 K.アントネッリ(メルセデス)267
2位 63 G.ラッセル(メルセデス)201
3位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)191
4位 1 L.ノリス(マクラーレン)171
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)155
6位 3 M.フェルスタッペン(レッドブル)127
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)116
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18位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)3
20位 22 角田裕毅(レーシングブルズ)1
−位 18 L.ストロール(アストンマーティン・ホンダ)0
2026年F1コンストラクターズランキング(第13戦終了時)
1位 メルセデス 468
2位 フェラーリ 346
3位 マクラーレン 287
4位 レッドブル 204
5位 レーシングブルズ 75
6位 アルピーヌ 62
※モナコGPのP.ガスリー(アルピーヌ)3位ポイント抹消が確定




