2016年に日本でも限定販売されたV60ポールスターに試乗し、さらにボルボのパフォーマンス部門としてプレミアムカーブランドの一翼を担うポールスター社を訪問。そこで、副社長でテクニカル・プロジェクト・マネージャーのヘンリック・フライ氏はボルボS60/V60ポールスターについて「ノーマルのボルボS60/V60よりも安全性が高い」と語った。
衝突安全性を高めるとボディ剛性も高まるのか
オーリンズ製のサスペンションを採用し、フラットで機敏な走りを楽しませてくれたボルボV60ポールスターについて驚かされたことは、前後ストラットタワーバーの装着以外にボディ補強をしていないということだ。
安全性に重きを置くボルボ車にはボロン鋼やウルトラハイテンなどの硬い鉄素材が多用され、ノーマルの状態でもボディ剛性が高い。そのため、最小限のボディ補強でスポーツ走行に充分な剛性を獲得できるのだという。
また「運動性能が高くブレーキをアップグレードしているので、道路上の危険を回避する能力も高まります。つまり安全性において、ノーマルのS60/V60より優れているとも言えます」と、フライ氏は自信に満ちた表情で続けた。
ハードなチューニングを施されたクルマとは異なり、上質でジェントルなセッティングでスポーツ走行を楽しむことのできるポールスター。今後の展開にも目が離せない。