創業70周年を迎えるフェラーリの最新4シーターモデル、フェラーリGTC4ルッソに新たなるバリエーションモデルが登場した。3月16日に国内発表されたフェラーリGTC4ルッソ Tである。3.9LのV8ツインターボエンジンを搭載した流麗なシューティングブレーククーペは多用途性が大きな特徴だ。

画像: 発表会場は屋外に設けられた特設テントの中。冬晴れの陽を浴びながらアンヴェールされるフェラーリGTC4ルッソ T。鮮やかなブルーのボディカラーが、フェラーリの新しいイメージを演出している印象だ。アンヴェールするのは、フェラーリ極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏(右)とフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏。

発表会場は屋外に設けられた特設テントの中。冬晴れの陽を浴びながらアンヴェールされるフェラーリGTC4ルッソ T。鮮やかなブルーのボディカラーが、フェラーリの新しいイメージを演出している印象だ。アンヴェールするのは、フェラーリ極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏(右)とフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏。

4人が乗車できて都市部での日常使用も想定したフェラーリ

日本でフェラーリといえば「V8エンジンの2シーターミッドシップスポーツカー」というイメージが強いかもしれない。しかしフェラーリは、そもそも70年前に登場したフロントエンジンの後輪駆動モデルであるレーシングスポーツカー、125Sからその歴史が始まっている。そしてレーシングカーではないロードゴーイングの市販モデルでも、フロントにエンジンを搭載する後輪駆動車には長い歴史が備わっている。

その伝統的な4シーターV12グランドツアラーの最新モデルであるGTC4ルッソは、6.3Lの自然吸気V12エンジンをフロントに搭載する4シーターの4WDモデルとして、日本では2016年5月10日にデビューしている。圧倒的に優れた動力性能はもちろんのこと、美しいシューティングブレークデザインのボディによる驚くほどの快適性に満ちた使いやすさ、そして官能的なV12エンジンサウンド、さらに特別な機構による4WDシステム搭載という、大いに魅力的な新世代フェラーリモデルとして注目されている。

画像: GTC4ルッソ T。ルッソとは「ぜいたくな」という意味のイタリア語。フェラーリでは1960年代前半に登場したモデル、250GTルッソに冠せられた由緒あるモデル名である。またGTCは1970年代前半のモデル、365GTC/4に冠せられているやはり歴史あるモデル名。その両方に、さらに4シーターを意味する4を加えたのがGTC4ルッソのネーミングといえる。そして今回、V8ツインターボエンジン搭載によりTが付加されて、GTC4ルッソ Tの登場となった。

GTC4ルッソ T。ルッソとは「ぜいたくな」という意味のイタリア語。フェラーリでは1960年代前半に登場したモデル、250GTルッソに冠せられた由緒あるモデル名である。またGTCは1970年代前半のモデル、365GTC/4に冠せられているやはり歴史あるモデル名。その両方に、さらに4シーターを意味する4を加えたのがGTC4ルッソのネーミングといえる。そして今回、V8ツインターボエンジン搭載によりTが付加されて、GTC4ルッソ Tの登場となった。

画像: フロントボンネット下に搭載される3.9L V型8気筒ツインターボエンジン。6.3L V型12気筒エンジンでもフロントミッドシップレイアウトを採用されているだけに、V8ツインターボエンジンはボンネットルーム内のすごい後方に位置しているように見える。赤い結晶塗装が施されたヘッドカバーとインテークマニフォールドも含めて、エンジンルーム内も凝ったデザインが採用されている。

フロントボンネット下に搭載される3.9L V型8気筒ツインターボエンジン。6.3L V型12気筒エンジンでもフロントミッドシップレイアウトを採用されているだけに、V8ツインターボエンジンはボンネットルーム内のすごい後方に位置しているように見える。赤い結晶塗装が施されたヘッドカバーとインテークマニフォールドも含めて、エンジンルーム内も凝ったデザインが採用されている。

V8ツインターボエンジンによる扱いやすい力強さをFRで実現

今回デビューしたのは、そのGTC4ルッソに加わった新たなバリエーションモデル。モデル名は、GTC4ルッソT。そう、末尾に「T」が付いていることからわかるように、こちらはターボエンジン仕様なのだ。排気量は3.9LのV8ツインターボエンジンを搭載するが、このエンジンは「2016年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したフェラーリV8ツインターボエンジンシリーズの最新進化バージョンである。

その最高出力は449kW(610ps)/7500rpm、最大トルク760Nm/3000-5250rpmを発揮する。発表された最高速度は320km/h以上、0→100km/h加速は3.5秒で、これは6.3LのV12自然吸気エンジンを搭載するGTC4ルッソの同335km/h、同3.4秒に迫るパフォーマンスである。

画像: 特徴的なデザインの丸型2連テールランプと左右4本出しのエキゾーストパイプ。極端に短いリアオーバーハングもGTC4ルッソシリーズの個性だといえる。

特徴的なデザインの丸型2連テールランプと左右4本出しのエキゾーストパイプ。極端に短いリアオーバーハングもGTC4ルッソシリーズの個性だといえる。

新しいGTC4ルッソTのもうひとつの特徴は、GTC4ルッソが4WDモデルであるのに対して、後輪駆動のFRレイアウトを採用することだ。これは、4シーターの使い勝手に魅力を感じながらも、4WDである必要性は求めないというユーザーにとって、素敵な選択肢になりうることを意味している。

画像: 全長4922mm、全幅1980mm、全高1383mm、ホイールベース2990mm。標準装着タイヤサイズはフロントが245/35ZR20(8.5J×20インチホイール)、リアが295/35ZR20(10.5J×20インチホイール)。空車重量1865kg。

全長4922mm、全幅1980mm、全高1383mm、ホイールベース2990mm。標準装着タイヤサイズはフロントが245/35ZR20(8.5J×20インチホイール)、リアが295/35ZR20(10.5J×20インチホイール)。空車重量1865kg。

トランスミッションは、GTC4ルッソと同じくデュアルクラッチ式の7速DCTを採用。そしてGTC4ルッソと同じく、こちらのモデルにも後輪操舵システムが搭載されているので、全長4922mm、ホイールベース2990mmのボディサイズから想像する以上に小回りの効くハンドリングが味わえることが期待できる。もちろんハンドリング特性も、V12エンジン搭載のGTC4ルッソから、FRであることをより実感させてくれる、さらに軽快感を増したものとなるよう新たにセッティングされているという。

画像: 最新世代のフェラーリモデルとして、コミュニケーションシステムも充実。エンジンスタート/ストップはハンドルスポーク左下側の赤いボタンで行う。メーターパネル正面は大径のタコメーター、その左右にディスプレイパネルが配される。ダッシュボードのセンターには10.25インチのHDタッチスクリーンが装備される。

最新世代のフェラーリモデルとして、コミュニケーションシステムも充実。エンジンスタート/ストップはハンドルスポーク左下側の赤いボタンで行う。メーターパネル正面は大径のタコメーター、その左右にディスプレイパネルが配される。ダッシュボードのセンターには10.25インチのHDタッチスクリーンが装備される。

アウトドアの伴侶として、また学校への送迎や家族旅行にも適応

インテリアの豪華さは、グランドツアラーモデルにふさわしいもので、V12モデルのGTC4ルッソと同等のラグジュアリーさが実現されている。ラゲッジルーム容量がしっかりと確保されているのはGTC4ルッソと同じく大きな特徴で、発表会のデモンストレーションでは専用スーツケースの搭載やボディボードの収納など、その幅広い使い勝手を備えていることのアピールも行われた。

画像: 大柄な人でも十分に実用可能なリアシート。フル4シーターの使い勝手が実現されているフェラーリモデルという特徴に、V8エンジン搭載によるフレッシュなイメージを備えたGTC4ルッソ T。リッチでアクティブな新しいカスタマーたちの関心を集める存在だろう。

大柄な人でも十分に実用可能なリアシート。フル4シーターの使い勝手が実現されているフェラーリモデルという特徴に、V8エンジン搭載によるフレッシュなイメージを備えたGTC4ルッソ T。リッチでアクティブな新しいカスタマーたちの関心を集める存在だろう。

プレスリリースにはGTC4ルッソ Tの特徴として、「スポーツ性と多用途性を備え、毎日のあらゆるドライビング状況に完璧に応える1台を求める方に向けてデザインされました」「最大トルク760Nmを3000-5250rpmという幅広い回転域で発生させることで、いつでもパワフルな加速を約束します」「燃費は抑えられており、日々の街乗りからロングドライブまで用途を問わず、柔軟に対応します」と記されている。

画像: デモンストレーションとして、家族での使用を想定したシーンも実演された。学校への送迎だけでなく、夫婦と子供2人の4人で家族旅行に出かける状況など、様々な使用パターンを披露してみせてくれた。

デモンストレーションとして、家族での使用を想定したシーンも実演された。学校への送迎だけでなく、夫婦と子供2人の4人で家族旅行に出かける状況など、様々な使用パターンを披露してみせてくれた。

ターゲットカスタマーとしては、30歳代から40歳代のアクティブでエレガントかつ多用途性を求めるユーザーを想定。これまでと違うクルマを求めているが、4WDは必要としない新たな方々だという。主に都市部での日常利用で、V8ターボエンジンの特性による静かな都市走行、敏捷性に魅力を感じるユーザーたちにアピールしていくことを考えているそうだ。

車両価格はGTC4ルッソの3470万円に対して、スターティングプライスは2900万円台になるとのこと。GTC4ルッソで味わうことのできた新世代フェラーリの気持ち良さが、GTC4ルッソ Tではどのような進化熟成を遂げているのか、とても期待できるモデルのデビューだといえる。

画像: 発表会のエキジビションとして開催されたトークショーには、俳優の伊勢谷友介さんとモデルのクリスウェブ佳子さんが登場。フェラーリにまつわるそれぞれの話題を披露してくれた。30歳代から40歳代というGTC4ルッソ Tのターゲットカスタマー世代にピタリと照準を合わせた演出だ。

発表会のエキジビションとして開催されたトークショーには、俳優の伊勢谷友介さんとモデルのクリスウェブ佳子さんが登場。フェラーリにまつわるそれぞれの話題を披露してくれた。30歳代から40歳代というGTC4ルッソ Tのターゲットカスタマー世代にピタリと照準を合わせた演出だ。

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