今ではすっかりおなじみになったアイサイト。レーダー類を用いずにステレオカメラのみで自動車はもちろん歩行者や二輪車も検知し、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールを実現したシステムです。
ですが、アイサイトという名前は2008年から使われはじめ、それ以前は別の名前でした。その名前とは?と言うのが今回のクエスチョンです。
アイサイトのご先祖さまにあたるシステムの名前は?
正解は1の ADA(Active Driving Assist)でした。
ADAは1999年に登場したレガシィランカスターに初搭載されました。ですが、その開発は1988年にまでさかのぼり、この頃からスバルはステレオカメラの開発に着手しています。1991年には第29回東京モーターショーで ADA として発表しています。
それから約8年を経た1999年、ADAはようやく実用化され、このシステムが搭載された「レガシィランカスターADA」が登場します。ADAは、ステレオカメラが前方の状況を認識すると同時に、カーナビのの地図データなども用いることで周辺状況を総合的に判断することで「車線逸脱警報」「車間距離警報」「車間距離制御クルーズコントロール」「カーブ警報/シフトダウン制御」を可能にしたものでした。
その後、ステレオカメラと加えてミリ波レーダー併用した ADA やレーザーレーダーだけを用いたタイプも登場しますが、コスト面や状況認識能力の正確性などから現在のアイサイトのステレオカメラのみを用いたシステムに落ち着きました。
アイサイトは2008年5月に一部改良されたレガシィ シリーズで初採用されます。それから 8年10カ月後の 2017年2月、アイサイト搭載車の国内累計販売台数は50万台を達成します。世界に目を向けると、2016年11月には世界累計販売台数100万台を達成しています。1999年に登場したADAはアイサイトに進化し、日本だけでなく世界中で認められる安全システムに成長したのです。