去る4月1日、富士重工業から「SUBARU」に社名変更したスバル。スバル車と言えば、毎年、年次改良を加えてクルマを熟成していくことでも知られている。今年も、5月〜6月にかけてマイナーチェンジや一部改良が集中する。もっとも、すでに1月のデトロイトショーでは、スポーツモデルのWRXシリーズのマイナーチェンジモデルを披露、2月のシカゴショーでは、フラッグシップのレガシィ(日本名レガシィB4)の一部改良モデルを出品した。そしてこのたび、ニューヨークショーではアウトバック(日本名レガシィアウトバック)の一部改良モデルを出品することが明らかになった。
まずはエクステリアから。最大の特徴は、現行モデルのメージを踏襲しながらも、新世代スバル車らしさを強調する新造形のヘッドランプとグリルの採用が目を引く。これにSUVらしい逞しさを加味したフロントバンパーを組み合わせてラギッドなフロントフェイスとしている。リアバンパーも、マッドブラックのクラッディングを拡大してフロントフェイスとの統一感のあるデザインになっている。一方、インテリアには大型のセンターパネルを採用してディスプレイを8インチに拡大。さらにハイグロスブラックとシルバーフレームの加飾を随所に採用したほか、インパネやドアトリムにリアルステッチを採用して、フラッグシップにふさわしい質感を追求している。また新デザインのステアリングを採用するなど、質感の向上に力が注がれている。
もちろんスバルならではの安全技術も進化。ステアリング操作に応じて光軸を動かすステアリング連動ヘッドランプを採用したほか、後側方警戒支援システムのインジケータランプを鏡面中からミラーサイドに移設して、視認性が向上している。
今回紹介したのはあくまで北米仕様だが、国内仕様も基本的にこれに準じるはず。さらに日本仕様ではアイサイトの進化にも期待したいところだ。