いすゞ自動車が創立80周年記念事業の一環として、藤沢工場の隣接地に「いすゞプラザ」を開業したので、さっそく見学に行ってみることにした。

実車からミニチュアまで、体験もできる「いすゞのテーマパーク」

館内に入ると迎えてくれるのが、いすゞが最初に作ったトラック「ウーズレーCP型」。
ちなみに、館内に展示されている歴代モデル(もちろん現行車も)は、すべて動態保存されているという。

画像: 1924年(大正13年)に第一号車が製造された、ウーズレーCP型トラック。経済産業省認定「近代化産業遺産」に登録されている。

1924年(大正13年)に第一号車が製造された、ウーズレーCP型トラック。経済産業省認定「近代化産業遺産」に登録されている。

続いて、日本最大級のジオラマ。鉄道模型ではよく見かけるが、クルマを中心としたジオラマで、これほどの規模のものは見たことがない。スケールは1/87(HO規格)で、ジオラマの中にある車両は660台。そのうち、いすゞ車は200台。さらに45台は自律走行し、曲がる前にはウインカーを点滅させ、停止するときはブレーキランプが点灯する! 
架空の街の1日の風景をジオラマで見せてくれるのだが、これを見るだけでも、ここに来る価値はあるかもしれない。

画像: 1/87スケールの、いすゞミニチュアワールド。45台のミニカーが、街の中を自律走行する。

1/87スケールの、いすゞミニチュアワールド。45台のミニカーが、街の中を自律走行する。

さらに進むと、最新のトラックやバス、自衛隊車両、海外専用モデルなどを展示。すべて、実際に乗り込んでハンドルやスイッチなどにさわることができる。

画像: 最新のトラックやバスも乗り放題、さわり放題!? 手前のモデルは、タイで製造されるピックアップトラックの「D-MAX」。

最新のトラックやバスも乗り放題、さわり放題!? 手前のモデルは、タイで製造されるピックアップトラックの「D-MAX」。

画像: 陸上自衛隊の6輪駆動トラック「SKW」。もちろん、このクルマも運転席に乗り込んだりできる!

陸上自衛隊の6輪駆動トラック「SKW」。もちろん、このクルマも運転席に乗り込んだりできる!

エスカレーターで2階へ上がる。ここではトラックができるまでや仕組みなど、体験しながら知ることができる。実際の工場見学は、けっこう騒音が大きいし危険な場所も少なくないから、社会科見学にはこうしたバーチャル的にアトラクション化してあるほうが向いているかもしれない。実際、内容的にはおとなでも十分以上に楽しめるものばかりだ。

画像: 藤沢工場の車両組み立てラインを1/20スケールの精密な模型で忠実に再現している。

藤沢工場の車両組み立てラインを1/20スケールの精密な模型で忠実に再現している。

そして、歴代の名車の展示。初代エルフ、ベレル、ジェミニをはじめ、ちょっと珍しいモデルも展示。
実車が展示されていないモデルは、1/43スケールの精密なミニカーが時系列でショーケースに展示されている。
クルマだけでなく、歴代のエンジンも展示されている。

画像: 動態保存されている歴代モデル。手前のショーケースに、1/43スケールのミニカーを時系列に展示している。

動態保存されている歴代モデル。手前のショーケースに、1/43スケールのミニカーを時系列に展示している。

画像: 代表的な歴代ディーゼルエンジンも展示されている。その大きさに、けっこう驚くかもしれない。

代表的な歴代ディーゼルエンジンも展示されている。その大きさに、けっこう驚くかもしれない。

ザッと見ても1時間。真剣に説明を読んだり、体験アトラクションまでこなしていると、丸1日楽しむことができそうだ。

開館時間は、月曜〜金曜(完全予約制)が9時〜17時(受付は16時まで)
土・祝日(自由見学日)が10時〜17時(受付は16時まで)
休館日は、日曜、ゴールデンウイーク、夏期休暇、年末年始。
入場料は無料。

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