月号]
第15回 15カ月目 2万2799km
今月の走行距離:1595km
燃費:1595km÷79.6L=20.0km/L
2015年11月23日〜2015年12月18日
ウインターシーズンを迎えスタッドレスタイヤ装着。
寒さも増した今日この頃だが、MMアップ!号は快調至極。このところ、冷えた状態から走り出す際には、エンジンを始動させると同時にハイアップ!標準装備のシートヒータースイッチを二段階あるうちの「強」の方でオンにする。上級モデルに多い本革シート仕様のクルマでは、冷えたレザー地の感触を嫌ってシートヒーターを装着していることが多い。ハイアップ!は、モデルラインナップの中では上級グレードではあるが、シート地はさすがにレザーではなくてファブリック仕様。それゆえ、冷間時の感触は本革シートに比べれば優しい(=冷たくない)。そこにシートヒーターが装備されているのだから、スイッチを入れればごく短時間で、そのありがた味を実感することができる。通常のヒーターは、エンジン冷却水の温度が高くなってヒーターコア内に温水が流れるようにならないと、いくらファンを回しても冷風しか出てこない。寒空で扇風機を回しているようなものだ。しかし、シートヒーターは電気式なので、スイッチを入れれば速やかに暖かさが伝わってくる。大腿部の裏側や腰のあたりをダイレクトに暖めてくれるので、車内が冷え切っていてもさほど気にならないで済む。
ハイアップ!の魅力は「シートヒーター標準装備」という点にもあり。
先日、シリーズ最新モデルのクロスアップ!を見る機会があった。SUV的なスタイリングも似合うなと思ったのだが、ファブリック地のシートにシートヒーターが装備されていない点は、やや残念だった。個人的にはシートヒーターを装備しているという要素こそが、数あるアップ!のラインナップの中からハイアップ!を選ぶ大きな理由になりうる、といつも感じている。さて、この冬は雪が多いのか少ないのか、現段階ではまだわからない。ただ、担当者的には何となく多そうな予感がするので、12月に入って早々にスタッドレスタイヤ&ホイールのセットに交換した。これは、先シーズンに導入したブリヂストンのブリザックVRXとボルベットタイプFホイールのセットで、2シーズン目の出番となる。昨シーズン、MMアップ!号がこのスタッドレスタイヤセットを装着していたのは2014年12月11日〜2015年4月7日のほぼ4カ月間で、その期間中の走行距離はオドメーター表示で5966km、ほとんどがオンロード走行という使用状況であった。外していた間は直射日光の当たらない倉庫で保管していたので、状態的には何の問題もない。今シーズンも大いに活躍してもらえるコンディションである。このところ、担当している長期テスト車はだいたい2年間ぐらい編集部にいるというパターンが多い。フレッシュさを重視した1年交代ぐらいでの展開もテスト車としては興味深いのだが、2シーズンぐらい乗ることで理解できることもやはりあるな、といつも感じている。2016年も、もうしばらくロングターム視点のアップ!長期テストレポートを続けていくつもりだ。