思い思いに、楽しめるイベント
ルノー カングーのユーザーが集う「カングージャンボリー」は他とはちょっと趣きが違うクルマのイベント。公式プログラムは朝9時30分からの開始なのに、早朝からカングーの大群が会場に集結、朝5時の開門と同時にイベントはすでに開始されるといった感じ。来場者は到着するやレジャーチェアやテーブルを出し、朝食を摂ったり、読書を始めたり、山中湖畔を散策したり、テントを張って寛いだり、自由に時間を楽しみ始める。
に公式プログラムの開始を待つことなく、マルシェがオープンし、フリーマーケットが始まり、オリジナルグッズやイベント限定品の販売が開始され、あちこちでひとだかりや行列ができあがる。このイベントの魅力はなんの制約もなく、各自が思い思いに楽しめること。メインステージで行われるセレモニーや限定車の発表、ジャズビッグバンドのライブ、山中湖明神太鼓やジャグリングのパフォーマンスを楽しむのもいいし、キッチンカーの料理を楽しむのもいいし、フランスブランドのマルシェを見て歩くのもいいし、クイズ大会に挑むのもいい。また、駐車場にとまっている色とりどりのカングーを見て歩く人も多い。
カングーのカスタマイズの特徴は、エンジンや足まわりをいじったりするのでなく、ちょっとしたパーツや小物、カラーコーディネイトで自分だけにカングーを作ること。自分のセンスやアイデアで遊ぶクリエイティブな人が多い。シンプルで機能的だから、ユーザーが思いのままに楽しむことができるのだが、そんなさまざまなカングーを見て歩くことで、自分ならではのアレンジのヒントが見つかることもだろう。
カングーの魅力がつまったフリーマーケットもおもしろい。絵やイラストを描く人、手芸やパッチワーク、革工芸、ステッカーなどを作る人など、さまざま。とにかくみんな「カングーが好き」という思いが伝わってくる。
来場者の年齢層もさまざまで、札幌ナンバーや鹿児島ナンバーの車両も見かけるなど全国各地から集まっているが、家族連れや子供連れ、ペットと同伴が多いことに気づく。来場者に話をうかがっても、「家族で楽しめるのがいい」、「子供がこんなに自由に遊べるクルマのイベントでほかにはないでしょう」、「ペットを連れて遊べるし、買い物もできるし。ペットは家族の一員なんだから休日は一緒に過ごしたいじゃない」という声が聞かれた。
2009年に東京・有明で行われた第1回から数えて今年で9回目を迎えるカングージャンボリー。回を重ねるごとにビッグイベント化しているが、自由に気ままに楽しめるという特徴は少しも変わっていない。それは主催者のルノー・ジャポンが「好きなものに包まれた心地よい生活、好きなことをする生活をモットーとしている」ということによるのだろう。入場は無料で、カングーやルノー車のオーナーでなくても参加自由。お昼過ぎには早くも帰り支度を始める参加者もいるなど、帰りの時間も自由だ。