毎年多くのドラマを生むニュルブルクリンク24時間レース。今年も終盤の突然の雨が信じられない結末を演出した。
終盤はトラブルで脱落したアウディR8 LMSが再び大逆転
5月最後の週末はビッグイベントが数多く開催されることで有名。インディ500やモナコGPのほか、日本ではスーパーフォーミュラ岡山も開催された。またクルマのイベントでは、コンクールデレガンス ビラデステ、日本でもフォルクスワーゲンデイ、コーンズ サーキット エクスペリエンス、ロードスター軽井沢ミーティング、浅間ヒルクライムなどが行われた。
もうひとつ夏のお祭りとして有名なのが、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われる「ニュルブルクリンク24時間レース」。ワークスチームからアマチュアチームまで多種多様なチームがエントリーすることも興味深いところで、ニュルブルクリンクの旧コースとグランプリコースを連結した特別なコースを舞台に、様々なカテゴリーのレーシングマシンが160台あまりも参加して行われる。
今年は好天に恵まれ、大きな波乱もなく展開していたが、残り2時間を切ったあたりで、それまでトップを走っていた29号車アウディR8LMS(SP9-GT3クラス)がトラブルでピットインして事態は急変。98号車のBMW M6 GTSと9号車のアウディR8LMSの間で最後のスプリントバトルが繰り広げられる中、雨粒が落ち始め、事態はさらに混乱。残り20分のところでインターミディエイトタイヤでギャンブルに出た29号車アウディR8 LMSが、先行する2台を再び抜き去り劇的な大逆転優勝を飾った。
トヨタ、スバル、アウディなどが参戦した激戦のSP3Tクラスは、アウディTT RS2がトップでチェッカーを受けた。