初代ランドクルーザー(FJ40)を彷彿とさせるデザインで、いまも熱烈なファンが多いFJクルーザー(以下、FJ)。そもそも北米専売車として開発されましたが、そのレトロモダンなデザインが話題となり日本でも発売されたのはご存じのとおりです。すでに北米向けの生産は終了し、日本向けも今年の夏で生産が終了するようです。
FJの熱狂的なファンが多いだけに、その後継車を求める声も多いのですが、そんな声援に応えたのか(?)、今年のニューヨークショーにトヨタが出品したのが「FT-4Xコンセプト」(以下、FT)です。もっとも、そのコンセプトはFJよりもずっとライトで、後継車と呼ぶにはかなり趣が違うようでした。道なき道を突き進むのがFJなら、FTは都会でのふだん使いと週末のアウトドアに適した21世紀のライトクロカンといったところですね。
ちなみにFJはランクル・プラドがベースでしたが、FTのベースはなんとC-HR。つまりTNGAプラットフォームを使ったモノコックボディです。ちなみにFTのボディサイズはインチ→㎜換算で全長約4250×全幅約1820×全高約1625㎜。C-HRやホンダのヴェゼルとほぼ同じくらいですね。
現在のところ発売計画に関してはまだ正式なインフォメーションはありません。しかし、つい最近、北米の特許局に「TJクルーザー」という名前で商標登録の申請がされたことがわかりました。この車名が該当するのはもちろんFTしかありません。つまり、トヨタは売る気満々でニューヨークショーに出品したのだと思われます。そこでの反応も上々、いよいよ車名の登録をおこなったということになりますね。
恐らく市販型の公開は2018年のデトロイトショーで、北米での発売は2018年度中、日本でも同じ頃に発売される可能性が高いと思います。市販型がどこまでコンセプトカーのイメージやギミックを踏襲できるか、注目したいですね。