実用燃費に近い数字であることは確か
6月2日、マツダが今夏発売予定のガソリンエンジン「スカイアクティブ-G 2.0」を搭載するCX-3について、「WLTCモード燃費」表記の「認可を取得したと発表した。
“WLTC”とは“Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle”の略で、日本語だと“世界統一試験サイクル”ということになる。WLTCモードには3つの走行モード「市街地モード(WLTC-L)」、「郊外モード(WLTC-M)」、「高速道路モード(WLTC-H)」があり、それらを平均的な使用時間配分で計算して「WLTCモード」が表示される。
2018年10月以降に販売される新型車にはこの表示が義務づけられるが、マツダはこれに先だって認可を取得したわけだ。研究開発担当の藤原清志専務は「マツダは実質的なCO2削減とお客様価値の最大化へ向けて、従来から実際に運転する状況での性能を重視して開発してまいりました。地球や社会と永続的に共存するクルマをより多くの人々に提供することを追求し、さらなる省資源化や地球環境保護への貢献を目指してまいります」とコメントしている。
また、マツダが発表したCX-3「スカイアクティブ-G 2.0」の各モード燃費は下記ととおりで、JC08モード表記よりも6〜9%ほど厳しくなることがわかる。実用燃費に近づいたことは確かであり、また市街地モード燃費は大いに参考になりそうだ。
マツダCX-3「スカイアクティブ-G 2.0」モード燃費一覧
・2WD(FF)車
JC08モード燃費:17.0km/L
WLTCモード燃費:16.0km/L
(WLTC市街地モード:12.2km/L)
(WLTC郊外モード:16.8km/L)
(WLTC高速道路モード:18.0km/L)
・4WD車
JC08モード燃費:16.6km/L
WLTCモード燃費:15.2km/L
(WLTC市街地モード:11.6km/L)
(WLTC郊外モード:15.8km/L)
(WLTC高速道路モード:17.4km/L)
なお、WLTCモードは国連の自動車基準調和世界フォーラムで採択されたもので、今後は各国での型式認定簡素化などに繋がることが期待されている。