斬新なエアロダイナミクスの採用やフォージドコンポジットによる軽量化、エンジンの強化などいわゆる高性能バージョンと言えるものだが、その速さはとんでもないものだった。(後編)
文:大谷達也/写真:ランボルギーニ ジャパン

ウラカン ぺルフォルマンテは安定して扱いやすく、市街地での快適性も問題なし

では、イモラサーキットでの印象はどうだったのか。
ペルフォルマンテは革新的なエアロダイナミクスシステムによって車両のスタビリティを改善しているので、固められたサスペンションやピーキーな性能のタイヤで速さを稼ぎ出したスポーツカーよりも、はるかに安定していて扱いやすい。しかもその一方で、30psのパワーアップに加えて空気抵抗を減少させることができるのでストレートスピードも伸びる。

もうひとつ、魅力的と思えたのが、ドライビングモード切り替えシステムであるANIMAだった。

画像: ウラカン ぺルフォルマンテは安定して扱いやすく、市街地での快適性も問題なし

ANIMAはウラカンのデビュー当時から装着されているが、ペルフォルマンテではサスペンションセッティングを変更(スプリングとロールバーを前後とも10%強化)するとともに電動パワーステアリングの設定を見直すことで、ドライバーへのフィードバックを大幅に改善。公道向きのストラーダモードではアンダー、ワインディングロード向きのスポルトモードではオーバー、サーキット専用のコルサモードではパフォーマンス優先のニュートラルとなる特性を基本としながらも、荷重移動によってテールの動きを一定の範囲でコントロールできる柔軟性をも手に入れている。

とりわけエキサイティングだったのがスポルトモードで、アクセルワークひとつで接地感あふれるテールスライドを容易に引き出せるので、初めて走るサーキットでも自信を持って限界走行に挑めた。

30psが上乗せされたエンジンはパワーアップ以上にシャープな吹き上がりが印象的で、スポーツドライビング時の官能性は目を見張るほど向上したと評価できる。

その一方で、タウンスピードでの快適性も十分に納得できるものだった。これならロングドライビングに連れ出すのを躊躇する必要はない。ペルフォルマンテが今後ウラカンの主力モデルになっても、なんら不思議ではない。

ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ 主要諸元(EU準拠)

●サイズ:全長4506×全幅1924×全高1165mm ●ホイールベース:2620mm ●車両重量:1382kg ●エンジン:V型10気筒 DOHC・5204cc ●エンジン最高出力:470kW(640ps)/8000rpm ●最大トルク:600Nm/6500rpm ●駆動方式:4WD ●トランスミッション:7速DCT

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