【新型車】メルセデス・ベンツ新型Sクラス発表。Mercedes me connectを初導入、インテリジェントドライブが進化

モダンラグジュアリーをより明確にしたデザイン

新時代のプレステージカーというコンセプトで登場した2013年デビューの現行Sクラス（W222型）は、世界での累計販売台数30万台を超えるメルセデス・ベンツのフラッグシップモデルである。

そんなSクラスが新世代に進化した。今回はフルモデルチェンジではなく大幅改良だが、なんと6500ものコンポーネンツが新しくなっていいるという。フルモデルチェンジの場合でさえ、8000〜9000のコンポーネンツと新しくするというのだから、かなり力が入っていることがわかる。

その進化ぶりはまずデザインで確認できる。フロント部分では、3本のラインが特徴的なヘッドライトをはじめ、全車フロントグリルがツインルーバーとなった。さらにワイドなエアインテークも採用されている。またセグメント最長の照射距離を誇るマルチビームLED（ウルトラハイビーム付）をメルセデス・ベンツとして初めて採用している。

リア部分では、LEDリアコンビネーションランプに、満天の星空を想わせるクリスタルルックを採用した。これは見た目の華やかさだけではなく、被視認性を確保しながら状況によって発光量を調整することで眩惑を防ぎ、安全性も確保している。さらにカミングホームファンクション機能も新たに備えた。

パワートレーンを一新、さらなる効率化を達成

新型Sクラスには4種類のエンジンが用意されている。S400には3L V型6気筒直噴ツインターボ（367ps/500Nm）、S560には4L V8直噴ツインターボ（469ps/700Nm）、メルセデスAMG S63にはメルセデス・AMG社が自社開発した4L V型8気筒ツインターボ（612ps/900Nm）、メルセデスAMG S65には6L V型12気筒ツインターボ（630ps/1000Nm）がそれぞれ搭載される。

なおトランスミッションは、S400＆S560には9速ATの9G-TRONICが搭載され、メルセデスAMG S63は9速AMGスピードシフトMCT（マルチクラッチテクノロジー）、メルセデスAMG S65には7速ATスピードシフトプラスが組み合わされている。

またメルセデスAMG S63 4MATIC+ LONGに搭載される4WDシステム「AMG 4MATIC+」は、メルセデス・AMGが新たに開発したもの。前後トルク分配を前50：後50から前0：後100の範囲で可変させることで、612ps/900Nmものハイパワーを四輪へ配分する。発進や高速走行、コーナリングなどにおいて高い安定性を発揮する。

安全・運転支援システムも大幅アップデート

Sクラスの大幅改良では、レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、超音波センサーなど、様々なセンサーでヒトや先行車両などを検知し、複合的にドライバーの負担を軽減する「インテリジェントドライブ」を改良。その中のいくつかの機能が強化、さらに新機能もいくつか追加され、安全性と快適性が向上した。

新機能のひとつ「アクティブステアリングアシスト」は車線や先行車、ガードレールなどをカメラとレーダーで認識し、車線を維持するよハンドル操作をアシストする機能。他にも渋滞の最後尾が突然現れた時に緊急回避する「渋滞時緊急ブレーキ機能」、アダプティブクルーズコントロール（ACC）作動中にウインカーレバーを操作すると安全を確認した上で自動で車線変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」なども追加された。

さらに、メルセデス・ベンツとして初搭載となる「リモートパーキングアシスト」はドアの開け閉めの困難場合などに、車外からスマホを使ってクルマを動かすことができる。前後の移動だけでなく、ハンドルを切っての縦列駐車も可能だ。もちろん障害物検知機能もあるので安心。

新型Sクラスラインナップ

S400 3L V型6気筒直噴ツインターボ 価格:11,280,000円
S560 long 4L V型8気筒直噴ツインターボ 価格:16,460,000円
S560 4MATIC long 4L V型8気筒直噴ツインターボ 価格:16,810,000円
S600 long 6L V型12気筒ツインターボ 価格:23,310,000円
メルセデスAMG S63 long 4L V型8気筒直噴ツインターボ 価格:24,510,000円
メルセデスAMG S63 4MATIC＋ long 4L V型8気筒直噴ツインターボ 価格:24,910,000円
メルセデスAMG S65 long 6L V型12気筒ツインターボ 価格:33,230,000円