前日行なわれたチェック走行でNSX GT3をドライブしたのはスーパーGT500クラスでMOTUL MUGEN NSX-GTを駆る武藤英紀選手。同じくS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正選手のドライブするバサースト12h仕様の日産GT-R NISMO GT3とランデブー走行のリハーサル。
NSX GT3は、市販のNSX同様に3.5リッターV6ツインターボを搭載してはいるが、ハイブリッドシステムを省いた後輪駆動のミッドシップマシン。これらのカスタマイズはJAS.モータースポーツ主導で行なわれ、日本へのデリバリーはM-TECが担当。来季のスーパーGT300クラス参戦について、すでに複数チームからオファーがあるという。
同日に行なわれた、2018年より開催の鈴鹿10時間耐久レースについての記者会見の場においてモビリティランド社長山下晋氏より、ワンメイクタイヤのサプライヤーとしてピレリを採用したと発表。モータースポーツにおける長期的かつグローバルな視野での取り組みが評価されたことによる。契約は2019年までの2年間となる。
また国内有力コンストラクターとしてHONDA、NISSAN、TOYOTAのモータースポーツ部門首脳による、鈴鹿10時間耐久レースへの参加に向けた取り組みがトークショー形式で披露された。それぞれの思惑はあるものの、おおむね参戦へ向けての好感触がうかがい知れるものとなった。
SROモータースポーツグループ代表ステファン・ラテル氏(右より2人目)は、海外の複数カテゴリーでのチャンピオンチームが主催者招待されると発表。GTアソシエイション代表の坂東正明氏(左より2人目)も、参戦を検討するGT300クラスのエントラントに対しポイント付与以外でのバックアップを表明。GT3世界一決定戦を目指した本大会、どのようなエントリーになるのか大変興味深い。
(PHOTO:井上雅行)