某クルマミュージアムで見つけた、珍しいクルマ。コレ、なんていうクルマ?
60年代のイタリアン・カロッツェリア?
冒頭にも記したように、某クルマミュージアムの展示車両だから「ふ〜ん」と知ったけれど、実車を見たのは初めてでした。
1960年代のイタリアン・カロッツェリアの作品らしい美しいクーペ。その正体は…?
このクルマの名前は、日野 コンテッサ900スプリント。
今は商用車メーカーになった日野だが、かつては乗用車も作っていた。(現在もトヨタのランクル・プラドやFJクルーザーなどのSUVを受託生産している)
1961-65年に生産された日野のRR乗用車、コンテッサ900に注目したイタリアのデザイナー、ジョバンニ・ミケロッティが同車をベースとしたスポーツ車の製作を申し入れた。
日野はエンジンや足まわりの部品などを提供して、このコンテッサ900スプリントが製作された。
世界各地のモーターショーや1962年の第10回全日本自動車ショー(現在の東京モーターショーの前身)では、デザインの美しさから注目を集めた。
サイズは、全長3830×全幅1470×全高1200mm、車重は650kgと、現代のクルマよりかなりコンパクト。エンジンは、45psを発生する893ccの水冷直列4気筒OHVをリアに搭載する後輪駆動で、最高速度は140km/h。
この美しいスタイルは当時の技術ではハンドメイドでしか実現できず大量生産は無理なため、ミケロッティが新たにデザインして1964年に発売されたのがコンテッサ1300だった。
なお、このクルマの展示されている「日野オートプラザ」については近くレポートをアップしますので、お楽しみに!