日野は飛行機も造っていたって、知ってた?
クルマなら、中央高速・八王子ICから国道16号線経由で約30分。電車なら、京王線 めじろ台駅からタクシーで約10分。もしくはJR横浜線 八王子みなみ野駅からバスで約9分+徒歩5分。日野自動車工業(以下、日野と略)の社員研修施設「21世紀センター」の一角に、日野オートプラザは1997年に開設された。
屋外にはダカールラリーで優勝したトラックのレンジャー、世界最初のハイブリッドバスなどが展示されている。一部の車両は乗り込むことができる。
エントランスで迎えてくれるのは、日野自動車の前身である東京瓦斯電気工業が1917年に国内で初めて独自設計して量産したトラック「TGE-A型」。レプリカではなくリビルトで、2008年に経済産業省の「近代文化産業遺産」に認定されている。TGEとは、Tokyo Gas Electric の略だ。この車両を含めて、展示車両はすべて動態保存されている。
エレベーターで2階に上がると、日野の歴史がパネルや資料で紹介され、主要な歴代モデルが模型で展示されている。受付そばにはカフェやミニカー販売コーナーもある。
日野は東京瓦斯電気工業時代の1938年に、飛行機も製造していた! 空力を重視したスタイルにリーンバーンエンジンやスーパーチャージャーなど、いまのクルマに繋がるハイテクも採用。周回連続距離11,651kmという当時の世界記録を達成した。5分の1の模型だが、その雄姿を知ることができる。
スロープギャラリーを降りると、1階は車両やエンジンの展示フロア。
「コレ何?」で紹介したコンテッサ900スプリントをはじめ、かつて日野が製造していた乗用車や小型商用車、ボンネットバスなどを展示。
大型車に搭載されるエンジンも、過去のものから最新のものまでズラリと展示されている。
また、日野が生産したものだけではないが、戦前からの航空機用エンジンや軍用車用の大型エンジンなども展示されている。
ここでしか見られないものもあるから、メカ好き、エンジン好き、そして飛行機好きなら必見ものだ。
いまはトヨタグループの一員として大型商用車メーカーとなった日野だが、その意外な歴史などを知ることができた有意義な見学だった。
日野オートプラザ
電話:042-637-6600
住所:東京都八王子市みなみ野5-28-5
日野自動車21世紀センター内
開館時間:10時〜16時(入館は15時まで)
休館日:日曜・第1、3、5 土曜日
入場料金:無料。駐車場もあり(無料)