PHEVには設定なし 7人乗車で楽しめる
今年の夏に朝霧高原で開催されたイベント、三菱スターキャンプ。その取材で思ったのだが、三菱車ファンはアウトドア好きが本当に多いと感じた次第。パジェロ、アウトランダー、デリカD:5のオーナーがテントを張り、さまざまなアウトドアイベントに参加する姿に、あらためて三菱SUV/クロカンモデルに思いを馳せた。
「アクティブギア」は、この4月にデリカD:5にはじめて設定された特別仕様車。エクステリアにはドアミラーなどにオレンジを配色、その名のとおりアウトドアレジャーシーンでの「ギア(道具)」感を演出。人気の仕様となっている。
アウトランダー アクティブギアは、そんなデリカD:5につづき7月に発売されたアクティブギアシリーズ第2弾となる。
エクステリアは見てのとおり、オレンジ色を配した特徴的で目立つ作り。ちなみにオレンジ色は、アウトドア本格派が愛用する登山ロープやバックパックに採用されることから、機能性の高さを表現しているという。ボディカラーはブラック/グレー/ホワイトの3色を設定する。
室内も、各所にオレンジのステッチが入り、特別感を演出。2WDと4WDが用意されるが、今回の試乗車は4WDモデルだ。
じつはこのアクティブギア、いまのところガソリンエンジンモデルのみで、アウトランダーPHEVには設定がない。久しぶりに乗ったガソリンモデルとなるが、2.4LのMIVECエンジンは素直によく回り、素直に加速していく。PHEVのような加速の力強さはないが、それでも不足感はない。
トランスミッションはCVT。パドルシフトで変速操作も可能。急なアクセルワークでは、回転上昇と加速感が合わないCVT感が出るが、ふつうに運転すれば何も悪さはしない。
PHEVにはない魅力は、3列7人乗りだということ。みなでワイワイやりながらレジャーに行く…なんて、このクルマの真骨頂。3列目は畳めばフラットな荷室になるから、キャンプ用品だって満載できる。そんな「ギア」感に溢れた1台だ。
文:ネギシマコト/写真:玉井 充
三菱アウトランダー アクティブギア(4WD) 主要諸元
●サイズ=4695×1810×1710mm ●車両重量=1560kg ●エンジン=直4SOHC 2359cc ●最高出力=169ps/6000rpm ●最大トルク=220Nm/4200rpm ●トランスミッション=CVT ●JC08モード燃費=14.6km/L ●乗車定員=7名 ●318万9240円