
今から30年以上前、“昭和”の男子を湧かせたアクション刑事ドラマの大ヒット作『西部警察』。
その中で、70 ~ 80年代の日産車をベースに戦隊ヒーローもの顔負けの特殊装備とリアルな架装を施されたマシン群は伝説の存在としていまも語り継がれている。
今回はそのスペシャル・グラフを、本誌の秘蔵アーカイブと追加取材で一挙紹介。この8月末日に26年の歴史に幕を下ろした『石原裕次郎記念館』へのオマージュを込めて、いま一度、その雄姿を振り返ってみよう。

渡 哲也演じる大門団長が駆るスーパーZ。マシンXに代わる多目的特別車で、各部の特殊装置が作動するように
フルオート化されている。団長がガルウイングをガバッと開け、ライフルやショットガンをブッ放すシーンが、今も鮮烈に記憶に残っている人は多いだろう。

軍団の指揮、及び追跡・攻撃を目的とした司令塔であり、2連装機銃、3Dレーダーなどのハイテク装備を満載した最強のRSターボ。アフターバーナーを噴く急加速装置を備え、敵を追い詰める。当時のスーパーシルエットをイメージしたエアロフォルムも絶大な人気を博した。

R30ターボをベースとした、もう1台のマシンがRS-2。情報収集が主な役割だが、リアから特殊弾を発射したり、
大型サンルーフから身を乗り出して攻撃したりと、派手なシーンでも大活躍したマシンなのだ。

RS軍団の三男・RS-3。…といっても、これパートⅡ・第15話でスーパーZとともに登場したマシンRSを改良したもの。RS軍団の中では、「エレクトロニクスを駆使した情報分析車」として位置付けられている。NAエンジン搭載の「走る電子要塞マシン」なのだ。

警視総監へのホットラインも備えた走る作戦司令室・サファリ4WD。金塊輸送警護の任を受けた団長が、警視庁にスペシャルオーダーした秘密兵器だ。その最大の武器は、ルーフに格納される高圧放水銃。フロントにも高圧散水中を2基備え、水煙により敵を翻弄する。ガゼール、マシンXに続く特装車輌第3弾として、強烈な存在感を放ったマシンであった。

小暮課長専用の瀟洒なコンバーチブル。パートⅠから登場し、オープニング場面で、石原裕次郎演ずる小暮謙
三捜査課長が自動車電話をかけながら颯爽と登場するシーンが目に焼き付いている人は多いと思う。ベースは1979(昭和54)年にデビューしたガゼール(3代目シルビアの兄弟車)で、PS110型の2000XE-Ⅱ。

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