日本では初代登場から8年目のフルモデルチェンジとなったアウディQ5。デザインとメカニズムを一新したプレミアムミッドサイズSUVの走りはどう進化した?
画像: クーペのようななだらかなルーフラインやホイールアーチのフレアなど、エクステリアはSUVらしからぬスポーティさを印象づける。

クーペのようななだらかなルーフラインやホイールアーチのフレアなど、エクステリアはSUVらしからぬスポーティさを印象づける。

2009年に登場したQ5は世界的なヒットモデルとなって、プレミアムミッドサイズSUVのトップセラーとして君臨してきた。そのQ5が日本では8年を経て初めてのフルモデルチェンジを実施した。

新型のボディサイズは全長4680×全幅1900×全高1665mmで、従来型と比較すると50㎜長く、幅は同じで、全高が5㎜高い。日本では全幅1900㎜というとかなり大きいイメージがあるが、実車を目の前
にすると筋肉質でスポーティなデザインから、それほど圧迫感を感じることなかった。

試乗したのは限定200台の1stエディション。Sラインのエクステリアや20インチタイヤ&ホイール、パーシャルレザーのシートなどが装備され、SUVながらよりスポーティな印象が際立つ。 

走り始めてすぐに感じたのは、結構パワフルで十分な加速性能を持っているということ。エンジンは2L直4ターボで、従来型からの改良版となるが、パワーは22㎰、トルクも20Nm向上しており、性能向上をダイレクトに感じられた。

画像: 2.0TFSIエンジンは252ps/370Nmを発生。トランスミッションは7速Sトロニック(DCT)となる。

2.0TFSIエンジンは252ps/370Nmを発生。トランスミッションは7速Sトロニック(DCT)となる。

そして装着タイヤが255/45R20と大径&低偏平サイズなのにもかかわらず乗り心地が良い。というか、ハンドリングと乗り心地が絶妙にバランスしているのだ。試乗前にタイヤサイズをチェックせずにドライブしていたのだが、まさか20インチを履きこなしているとは思わなかった。しかもQ5にはアダプティブエアサスペンションがオプション設定されているが、今回の試乗車は標準サス仕様。これで十分といった印象だ。

画像: 【試乗記】アウディQ5 操安性と乗り心地のバランスが絶妙!

これらの動力性能やハンドリング性能の向上には、新モジュラープラットフォーム「MLB evo」の改良やアルミ素材を多用して従来型から60㎏も軽量化されていることも効いているものと思われる。

ただ、気になったのは、自動運転のレベル2に該当する「トラフィックジャムアシスト機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)」は、2017年12月からデリバリーされる車両に搭載予定ということなので、こちらを待ってからの方がいいかも。

画像: シフトノブの前(奥側)に「MMIタッチ」を採用。8.3インチカラーモニターの画面操作などが可能で、先進性も向上。

シフトノブの前(奥側)に「MMIタッチ」を採用。8.3インチカラーモニターの画面操作などが可能で、先進性も向上。

■アウディ Q5 1st edition 主要諸元:●全長4685×全幅1900×全高1665mm ●車両重量=1820kg ●エンジン=直4DOHCターボ 1984cc ●最高出力=252ps/5000-6000rpm ●最大トルク=370Nm/1600-4500rpm ●JC08モード燃費=13.9km/L ●704万円

■文:加藤英昭 ■写真:永元秀和/加藤英昭

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