柔らかく手にフィットし より正確な操作ができる
ドライビンググローブと聞けば、今の時代、多くの人は「走り屋が着けるアイテム」「カッコつけたオッサンが喜びそう」なーんてイメージがあるんじゃないでしょうか。 実際ボクもそんな印象がありました。ただ運転するだけなのにグローブを着ける面倒くささも、正直感じてましたし…。
じつはボク、けっこう手に汗をかく体質です。晩秋から冬になるこの時期、運転するときにはアウターを脱いで薄着にならないとドライビングにも支障が出ちゃいます。でもそれじゃ寒いんで、車内はヒーターを23℃に設定…と。そうなると、ドライビンググローブなんかしちゃうと、汗かいてダメじゃん、なんて想像していました。
で、試して一週間。…ちょっとコレ、相当良いス。 ボクは仕事でいろいろなクルマに乗るんで、本革巻きのハンドルなどではあまり気づかなかったんですが、ボクの愛車(カングー)はじつはウレタンハンドルなんです。実際夏場なんかでは手に汗かいてまして、これが滑ってたんですね。
いや、CACAZANのドライビンググローブを着けたからそれに気づいたんです。ハンドルが滑らない。これ、ホールド感もあるし、吸い付くようですホントに。素っ裸で寝るよりも吸湿性の高い下着をつけて寝たほうが涼しい…そんな原理と一緒かも。グローブを着けることで、逆に手汗が気にならない。
素材は柔らかく手にフィットするニュージーランド製の鹿革。レーシンググローブのように指先まで覆うタイプじゃないので、違和感もありません。また汚れても皮革用洗剤で洗うことができます。
このCACAZANのドライビンググローブを、愛車の「グローブボックス」にひとつ入れておくことをオススメします。グローブボックスって本来、車検証を入れる場所なんかじゃない…そんなことまで思い起こさせてくれる良アイテムです。
■レポート:ネギシマコト ■写真:玉井 充
試したモノ CACAZAN ドライビンググローブ DDR-051
■商品番号:41628 ■価格:2万2680円(税込み)
●素材:ディアスキン(鹿革)●サイズ:SS・S・M・L
ポイント1:オリンピアンも信頼をよせる、カリスマ職人による技術の結晶。
る手袋の生産量で日本一を誇る、香川・さぬき市に工房を構えるCACAZANの出石尚仁氏は、オリンピックに出場するアスリートの一品モノをも手がける百戦錬磨の職人。選手生命を左右する「第2の皮膚」に求められるクオリティの高さは相当なモノ。その技術をドライビンググローブにも惜しみなく注ぎ込み、一双ずつ手袋を縫うスタイルを貫いている。ちなみにCACAZANは石から生まれた孫悟空の生誕地「花果山」が由来。「出石」の名から生まれたブランドネームだ。
ポイント2:フィットするのに蒸れない!汗で汚れない耐久性の高さはキモ。
DDR-051は、薄手のディアスキンを使った柔らかくフィット感の高い、それでいて耐久性の高いドライビンググローブ。甲部は通気性を考えてメッシュに、天然皮革にフッ素を浸透させることで皮革に新たな特性をもたらす「レザノヴァ加工」を施してあるため汚れにも強く、風合いが驚くほど長持ちすることもCACAZANグローブの大きな特徴だ。
ポイント3:グリップ感を高めるアテ革、ファスナーの機能美にも注目。
掌のステアリングに触れる部分には補強アテ革を付けており、グリップ感を高めるとともに、耐久性の高さも折り紙つき。また、デザインの特徴となるメタルファスナーはスイス・riri製。斜めに開閉させることで着脱性を高め、指の出し入れが実にラク。実は斜めに縫製するのは非常に難しいとの
こと。ここにも出石氏の技術力の高さが表れている。