日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)及びオーテックジャパンは、すでに製造廃止となっていた純正部品を「NISMOヘリテージパーツ」として再生産し、12月1日より発売すると発表した。
「NISMOヘリテージ」は、日産、ニスモ、オーテック(ニスモ・カーズ事業部)の3社とサプライヤーとが共同で、製造廃止になった部品の再供給を検討し、ユーザーが日産のパフォーマンスカーを少しでも長く乗り続けられるよう、可能な範囲でサポートする活動。その第1弾として、R32型スカイラインGT-R用の部品を「NISMOヘリテージパーツ」として、日本国内のユーザー向けにニスモが販売する。
再生産の部品の選定基準は、走行や車検に必要不可欠な重要部品であること。先ずは、ハーネス、ホース/チューブ、エンブレム、外装部品など、約80部品が選ばれ再生産販売されることになった。当時、部品を供給していたサプライヤーの中には、継続生産が困難な会社もあり、当時と同じ状態で生産することは難しいため、再生産で対応できないものに関しては、代替、リプレイス、リビルトやオーバーホール、NISMOチューニングパーツでの対応を検討している。なお今回、発売される「NISMOヘリテージパーツ」は11月26日に富士スピードウェイで開催される「NISMO FESTIVAL」特設ブースでお披露目される予定だ。
この「NISMOヘリテージ」活動は継続しており、R32型のアイテム追加およびR33、R34型GT-Rへの拡大を検討していく予定だという。ここ数年の旧車ブームで、伝説の名車の価格が急騰する一方で、部品の供給がままならずに悩んでいるユーザーも多いという。先日も、マツダが初代ロードスターのパーツ再生産&リビルド事業に乗り出した。こうした自社のヘリテージを大切にする姿勢は、旧車ファンにとっても嬉しい限りだ。