2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1991年に登場した9代目をじっくり見てみましょう。
![画像: この9代目で登場したのがクラウンマジェスタ。セルシオと双璧をなすトヨタのフラッグシップだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/25/cab0e4b4712968e11d5fab3189d5963cc1215975_xlarge.jpg)
この9代目で登場したのがクラウンマジェスタ。セルシオと双璧をなすトヨタのフラッグシップだ。
ロイヤル系のスタイリングは地味に
9代目で上級モデルとしてクラウンマジェスタが登場した。モノコックボディを採用して、セルシオに搭載されていた4LのV8DOHC32バルブの1UZ-FE型エンジンを搭載した。
![画像: 控えめなデザインとなったロイヤル系。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/25/c833ea54fded02db89a2431e4a5197f676f9c796_xlarge.jpg)
控えめなデザインとなったロイヤル系。
![画像: リアエンドが絞り込まれたデザインの評判は芳しいものではなかった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/25/f88ea0a510a346a4bd58a228adfa8d9b115ec333_xlarge.jpg)
リアエンドが絞り込まれたデザインの評判は芳しいものではなかった。
ロイヤル系はペリメーターフレームやリアのセミトレーリングアーム式サスペンションなど従来モデルからの伝統を引き継いだ。エンジンは3Lが直6DOHCの2JZ-GE型、2.5Lが直6DOHCの1JZ-GE型を搭載し、2.4Lのディーゼルターボもラインナップに残された。
スポーティ版としては5速ATとTEMSを備えたロイヤルツーリング3000が設定されたことがトピックだ。92年10月にはさらにロイヤルツーリング2500を追加された。
![画像: トヨタ博物館が所蔵するJZS149型マジェスタ(1992年)、全長×全幅×全高:4900×1800×1420mm、ホイールベース:2780mm、車両重量:1650kg、エンジン型式:直6DOHC、排気量:2997cc、最高出力:230ps/6000rpm。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/25/51d43cfcf05504fad75e18b537564981809bf3f2_xlarge.jpg)
トヨタ博物館が所蔵するJZS149型マジェスタ(1992年)、全長×全幅×全高:4900×1800×1420mm、ホイールベース:2780mm、車両重量:1650kg、エンジン型式:直6DOHC、排気量:2997cc、最高出力:230ps/6000rpm。
マジェスタの登場によりロイヤル系は全体に控えめとなった。そのリアエンドを絞り込んだデザインは評判がよくなく、1993年8月からの後期型ではリアエンドのデザインを一新した。(9代目JZS140系 1991~1995年 生産台数:251,890台)