2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1991年に登場した9代目をじっくり見てみましょう。
ロイヤル系のスタイリングは地味に
9代目で上級モデルとしてクラウンマジェスタが登場した。モノコックボディを採用して、セルシオに搭載されていた4LのV8DOHC32バルブの1UZ-FE型エンジンを搭載した。
ロイヤル系はペリメーターフレームやリアのセミトレーリングアーム式サスペンションなど従来モデルからの伝統を引き継いだ。エンジンは3Lが直6DOHCの2JZ-GE型、2.5Lが直6DOHCの1JZ-GE型を搭載し、2.4Lのディーゼルターボもラインナップに残された。
スポーティ版としては5速ATとTEMSを備えたロイヤルツーリング3000が設定されたことがトピックだ。92年10月にはさらにロイヤルツーリング2500を追加された。
マジェスタの登場によりロイヤル系は全体に控えめとなった。そのリアエンドを絞り込んだデザインは評判がよくなく、1993年8月からの後期型ではリアエンドのデザインを一新した。(9代目JZS140系 1991~1995年 生産台数:251,890台)