近年のクルマはどんどん多機能に。バッテリーにとって厳しい環境になってきた
気温の低くなる冬はカーバッテリーにとってもつらい季節だ。そもそも温度が低いと電池内の化学反応が活性化されないし、さらにエアコンやらシートヒーターやらで使う電力も増える。
また、セキュリティ機能は駐車中でも常時電力を消費する。つまり、ひと昔前よりも長期間駐車に弱くなったと言える。さらに、アイドリングストップ機能も加わって使用環境は年々厳しくなるばかり。これは、突然死するカーバッテリーが増えることを意味している。
そこでカー用品店のスタッフに話を聞いてみると、「とくに“急に寒くなったとき”が危険です」と話す。「実際、急に寒くなった週末はよく売れますし、逆に暖冬の年は売れ行きが悪いですね」とつけ加えた。
では、どのような状態が“危険”と言えるのだろうか。ひとつには、購入してから数年経っているケースが挙げられる。カーバッテリーのメーカーは保証期間を2〜3年に設定していることが多い。もし、それ以上経過している場合は要注意だ。
また、充電不足になりやすい使い方・走り方をしているケースも危険だろう。“夜しか乗らない”や“短距離移動しかしない”などの使い方だと、普段から充電不足の傾向になっており、カーバッテリーに負担を大きくかけているからだ。
ここまで読んで、もしも“うちのカーバッテリーはヤバそうだ”と感じたときは、まず充電してみることをおススメする。弱った状態のものであっても、充電すればある程度の復活は望めるからだ。
ただ、カーバッテリーは重いため、取り外す作業はとてもしんどい。中には充電する方法がわからない、という人もいるだろう。そんな時は、搭載したまま充電してくれるディーラーに行ってみてはどうだろうか。点検やメンテナンスなどに合わせて“充電もしておいて”と依頼するのが吉。気になる人はディーラーマンに相談してみるのがいいかもしれない。