ポルシェAGは2017年世界販売の実績を発表した。それによると総販売台数は24万6375台で前年比プラス4%を記録した。果たして、このポルシェの成長はいつまで続くのだろうか。
画像: ポルシェのブランドイメージを牽引するのは911だが、販売の主力はいまやSUV。

ポルシェのブランドイメージを牽引するのは911だが、販売の主力はいまやSUV。

SUVが屋台骨を支えている

2017年、ポルシェは全世界で24万6375台を販売した。これは前年比プラス4%であり、また7年連続で販売記録を伸ばしたことになる。ポルシェはもともとマーケティングに長けていることで知られているが、見事な商品戦略によるこの成長ぶりには改めて感心する。

ポルシェの世界販売が10万台を超えたのは2011年のことだ。前年の9万7273台から一気に22%も伸ばして11万8867台を記録している。その後、毎年、前年を上回り6年後の2017年には倍増の24万6375台となったわけだ。

モデル別に見ると販売増に大きく貢献しているのはSUVで販売台数のおよそ半分を占める。2017年はマカンが約9万7000台、パナメーラが約2万8000台だ。

そして、地域でみると何といっても中国の伸びが大きい。前年比プラス10%で7万1508台が販売された。単一市場ではアメリカの5万5420台を大きく上回る。この1月には中国に100カ所目の販売拠点が設けられるなどしており、ここでの伸び代はまだ大きい。

2018年の予想だが、市場としては中国のさらなる成長が期待できること。商品としてはニューカイエンのデリバリーが始まることで、世界販売がさらに伸びることは確実だろう。

中期的に見ても次世代商品の中核になるであろうプラグインハイブリッドが、パナメーラで好意的に受け入れられていることは大きい。また新商品の投入もウワサされているので、世界の経済状況に大きな変化がなければ、成長を続けることは間違いない。当面、30万台は通過点と言ってもいいだろう。

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