
スカイラインはR32、ニューマン、鉄仮面、セブンスなど多彩。

ホイールにもオーナーのこだわりが。

スズキX90とRVRスーパースポーツギア。懐かしい!
20〜30代中心の若者たちの80〜90'sイベント
昨年の12月。週末に関東首都圏の郊外で行われた旧車イベントを覗いてきました。その名も『80’s & 90’sミーティング』。
名称の通りに、1980年代から90年代のクルマのオーナーが集まるもの。年間4回、季節ごとに開催されていますが、今回で、なんと25回目。つまり、7年目を迎えているんですね。
最初は、友達と3台でスタートした本イベントは、最近では100台以上が集まるように。この日も、ざっと数えて80台ほどのクルマがイベント会場に並んでいました。
取材してみて、驚いたのは参加者が、ものすごく若いこと。中心となっている主催者たちが20代半ばということもありますが、大多数が20代と30代で、40代以上は少数派だったりします。
さらに驚くのは、改造しているクルマが少ないこと。フルノーマル車がほとんどなんです!
ちなみに、レストアしたクルマも、ほとんどいません。話を聞いて回ると「80〜90年代のクルマは、子供のころに見ていたもの。最近のクルマよりも、昔のクルマの方が格好良い」と手に入れた人ばかり。
子どもの頃に憧れだったクルマに乗っている
ちなみに購入したクルマの価格は、聞くと意外と手ごろ。若者でも手の届く範囲のものばかりでした。
つまり、お金にかけたレストア車やカスタムカー、希少車を見せびらかすという雰囲気はほとんどありません。そうではなく、「このクルマは、ちょっと前まで、中古車じゃあゼロ円だったよ!」とか「そんな不人気車、よく見つけてきたね」「いやいや、僕はこれ大好きなんです!」なんていうやりとりを目にします。
また、「実車は後。プラモデルが先に好きになっていて、それと同じ実車を探して買いました」なんていう人も。さらには、免許を取得できない17歳の女の子が、お父さんを連れて、大好きなS13シルビアを見にきた! などなど、オジさんたちによる、旧来の旧車イベントとは、ノリが相当に違っていてびっくり。
一方で、「若いのに、よくも、そんなに古いことを知っているね」と感心も。若者のクルマ離れという声も聞こえますが、そうではない熱いクルマ好きも若者にはいるんですね。そんなことを知ったイベントでした。

ざっと80台&100人もの数が集まったミーティング。若いオーナーの姿が多い。
オーナー紹介

なんとも珍しい1990年式のダイハツ・アプローズQR90で登場した吉本崇英さん(18歳)。「古いクルマが大好きで、ダイハツのディーラーで見つけて、譲ってもらいました。かわいいい顔だし、後ろ姿が格好いい! これが最初の愛車です」

いまでは珍しい5ドアセダン。アプローズはダイハツのフラッグシップモデルだった。

S13シルビアが大好きでたまらないという、ゆりまるさん(17歳)。なんと免許が取得できないので、父親にイベント会場まで連れてきてもらったとか。「動いているS13シルビアを見るだけで嬉しいです。格好良くて、言葉にならないくらい!」と満面の笑顔。

ゆりまるさんはお父さんと参加。免許がまだ取れないトシなんです…。

18歳から、ずっとAE86を乗っているという鎌田司さん(23歳)。なんと、この愛車は2台目のAE86。「動きが面白いんですよ。軽くてクイックに走る。月に1度くらい、ドリフトを楽しんでます。故障はほとんどありませんよ。部品もたくさんあるので困りません」

2台のトヨタで駆け付けたのは、71チェイサーの佐藤颯さん(20歳・左)とソアラの津端健史さん(27歳・右)。古いクルマだけでなく、音楽も同時代のものが好き。当時のミュージック・カセットテープをコレクションしているという。