2017年12月14日に発売された3列シートクロスオーバーSUV「マツダCX-8」の累計受注台数が1月15日時点で1万2,042台を達成。月間販売計画1,200台に対して、実に10倍を超える受注を獲得した。
マツダCX-8は、同社が販売してきたミニバン(MPV、プレマシー、ビアンテ)に代わる新たな3列シート車として提案したクロスオーバーSUV。現在のマツダ車の国内ラインアップとしては最上位モデルであり、最廉価グレードでも319万6,800円〜という高額車両でもある。一体どんな人たちが、どんなところに注目して購入しているのだろうか?
マツダによると、購入層は30代から40代を中心に幅広い年齢層から支持されており、中でも30代以下が40%を占めているとのこと。ファミリー層だけでなく、若いカップルにも好評なのだとか。「多人数乗車を可能としながら、かっこよさを感じる」「内装の細部に至るまでこだわりを感じた」などデザインを評価する声のほか、「大きさを感じさせない、リニアなドライバビリティ」「乗り心地のよさや静粛性は想像以上」など走りの質のよさや、「3列目は座り心地も広さも十分」「ゴルフバッグが4つ入る」「車中泊も視野に入れられる」などユーティリティ性能も高く評価されている。加えて、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の標準化や、サポカーS・ワイド」に全機種が該当しているなど、安全面でも高い評価を得ている。
ちなみに人気のグレードは、上級機種の「L Package(エル・パッケージ)」が42%、装備を充実させた「PROACTIVE(プロアクティブ)」が52%。またボディカラー別では、「マシーングレープレミアムメタリック」が33%、従来から彩度や深みを増した「ソウルレッドクリスタルメタリック」が12%となっている。
昨今、世界的に盛り上がっているクロスオーバーSUVだが、ようやく日本でも人気が定着してきた感がある。その中でも、これからはマルチユースに適合する3列シートSUVのニーズが高まりそうだ。ガラパゴスだなんだと言われながらもファミリーカーの定番と言えばミニバンだった日本市場でも、今後は個性的で生活感を感じさせない3列シートのクロスオーバーSUVを選ぶユーザーが増えていくのかもしれない。