ガソリン・ディーゼルエンジンともに実用燃費が向上
新型CX-5が、従来モデルからほぼキープコンセプトで登場したのは2016年12月のこと。2017年8月、全グレードに先進安全運転支援システム「i-ACTIVSENSE」を標準装備させたことでも話題になっていた。そして2018年2月8日にエンジンをブラッシュアップしたとマツダが発表した。
この改良での目玉はエンジンだが、車速感応式オートドアロックの標準装備化やマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)のスイッチ表示変更など、細かな変更もいくつか含まれていた。
今回の改良点は…
・ガソリンエンジンの実用燃費とトルク増大
・ディーゼルエンジンの出力とトルク、燃費の向上
・360°ビューモニターのセットオプション化
・パワーリフトゲートのオプションの設定グレードを拡大
・車速感応式オートドアロック(衝撃感知ドアロック解除システム付)を標準装備
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)の操作系改良
・フロント/リアドアのパワーウインドーに機能追加・操作性向上
・マツダコネクトに自車位置演算ユニット搭載
現在CX-5には2Lと2.5Lの直4ガソリンと2.2L直4ディーゼルターボ、3つのパワーユニットが採用され、そのすべてが改良を受けたことになる。
とくに2.2L直4のディーゼルエンジンの進化がわかりやすく、従来175ps/420Nmだったパワーは190ps/450Nmに向上している。パワーアップすると燃費は悪くなりそうなものだが、18.0km/Lから19.0km/L(ともにFFモデル・JC08モード)に向上している。これはピストンの形状やインジェクターの燃料噴霧方法、ターボチャージャーなどを改良したことによる。
スペック上の数値変化は小さいものの、ガソリンエンジンも改良を受けている。ピストンや排気ポート形状などを変更して燃費やトルク、静粛性も向上しているという。さらに2.5L直4エンジンには気筒休止システムを取り入れ、一定速度走行(軽負荷)時に2気筒休止させて実用燃費向上を図っている。