4ドアという日常性を持った、M3のなかの究極のサーキットマシン
4ドアモデルのBMW 3シリーズをベースに、サーキットで高い走行性能を発揮させるためBMW M社がチューニングを施したハイパフォーマンスモデル、M3。このM3をベースに、さらなる速さとコントロール性能を高めたM3 コンペティション。2018年2月20日、サーキットでの戦闘力を市販車の極限まで高めたM3 CSが台数限定発売された。
この“CS”というグレード、見覚えのある人も多いだろう。2017年5月、2ドアのM4をベースに軽量化や足回りの最適化、エンジンチューンなどを施された限定車として、60台が導入されたモデルだ。この“CS”が4ドアのM3にも設定されたということである。
M4 CSと共通する項目としては、エンジンが10ps/50Nmパワーアップされているということだ。さらに35kgほど軽量化(ヨーロッパ仕様値で比較)されていることもあり、走行性能に与える影響は大きいだろう。これらにより、0→100km/h加速は3.9秒(ベースモデルは4.0秒)を達成している。
また、軽量なCFRP製のフロント/リアスポイラー、リアデフューザー、ドイツツーリングカー選手権(DTM)マシン用をオマージュした10本スポークデザインのホイール(前19/後20インチ)、通気のためのカットアウトが設けられたシートなどが専用装備として設定されている。4本出しテールパイプも装着され、サーキット走行に相応しい迫力あるデザインに仕上げられている。
台数は30台限定で、価格は1578万円となる。
なお、2017年に限定発売されたM4 CSも2018年生産モデルとして装備を追加して導入されるという。こちらは1630万円。
【BMW M3 CSの価格】
1578万円(M4 CSは1630万円)
【BMW M3 CSの主要諸元】(ヨーロッパ仕様値)
●全長×全幅×全高:4671×1877×1424mm ●ホイールベース:2812mm ●車両重量:1585kg ●エンジン:2979cc 直列6気筒 ●最高出力:460ps(338kW)/6250rpm ●最大トルク:600Nm/4000-5380rpm
【BMW M3 CSの専用装備】
CFRP製フロントスプリッター
Mアロイホイール Vスポークスタイリング 763M(オービットグレー塗装)フロント:255/35R19 リヤ:285/30R20
CFRP製リヤスポイラー/リヤディフューザー
ダークカラーLEDテールランプ
バケットシート(レザーメリノ:ブラック&シルバーストーン)
アルカンタラ Mスポーツステアリングホイール(センターマーク付)
エンジンスタートボタン(レッド)
アルカンタラアンソラジットトリム(CSレタリング付)/センターコンソール/ハンドブレーキ
Mドライバーズパッケージ