日本で買えないシリーズ、今回はロシアのラーダ・ニーヴァというクルマを紹介しよう。もちろん日本に正規輸入されていないモデルで、熱狂的なファンがいるというが、一体どんなモデルなのか。

安くて頑丈!しかも整備性に優れる、ロシアの国民車!

Ураааааааа!ゴホン。どうも、日本で買えないシリーズ、今回はロシアのクルマだ。

2017年末、プライベートで東名高速を御殿場方面へ行く道すがら、見たこともない“旧車”が自車を追い抜いていった。訳あって加速することができなかったが、リアゲートに“LADA”の文字だけは確認できた。ラダ?聞いたこともないクルマだ。

3ドアのSUVで、大事にされているのがよくわかるキレイな深緑のボディ。サイズは小さく、軽自動車より少し大きいのではないかというコンパクトさ。その姿はいかにも旧車らしい飾り気のないシンプルなもので、直線と曲線をなだらかに組み合わされたデザイン。とくにCピラーからリアゲートまでの曲面から美しさすら感じてしまうほどだった。

あれは一体なんだったのだろう、と立ち寄った海老名SAですぐさまネット検索。すると、驚愕の事実が判明した。旧車だと思っていたLADAは、なんと現行モデルだというではないか! しかも、“LADA(ラーダ)”は車種名ではなく、ロシア最大の自動車メーカー・アフトヴァース(アフトワズ)が擁する乗用車ブランド。ボクが見たのは、どうやら“Niva(ニーヴァ)”という四輪駆動クロカンだったようだ。

ロシア本国のホームページを確認すると、3ドアのほかに5ドアもラインナップされているようで、すべて4WD。3ドアのボディサイズは全長3640×全幅1680×全高1640mm、ホイールベースは2200mmとなる。日本で言えば、スズキのジムニーシエラ(3600×1600×1705mm)がライバルと言えるだろう。

現行のジムニーシエラが1998年のデビューに対して、ラーダ・ニーヴァはなんと1977年のデビュー以来一度もフルモデルチェンジを受けず、40年以上も変わらずラインアップしているのだ。旧車・絶版車だと勘違いしてしまったのも仕方がない…のかもしれない。Простите!(プラスチーチェ・ごめんなさい)。

ロシアや東欧を中心に廉価で頑丈、しかもシンプルで整備性に優れるクルマとしてかなりの人気を得てているらしく、デビューから36年が経過した2013年に生産台数200万台を突破しているという。年間5万5000台以上を生産している計算だ。確かに、本国での413,910〜626,610RUBという価格を円換算すると、約70万〜106万円(2018年4月11日時点)となりかなりリーズナブル。それでいて頑丈だという話だから、売れているのもうなずける。

画像: ラーダ・ニーヴァの5ドアモデル。

ラーダ・ニーヴァの5ドアモデル。

この手のクロカンモデルといえばラダーフレームを採用した強靭なボディを持つモデルが多いなか、ニーヴァはモノコックボディ。エンジンラインアップは現在、84ps/129Nmを発生する1.7L直4ガソリン仕様のみ。副変速機付きの5速MTと4WDが組み合わされ、最高速は142km/h。車両重量は1285kgと決して軽くはないが、センターデフロックの組み合わによりかなり高い悪路走破性能を持つという。

メルセデス・ベンツ Gクラスやジープ ラングラー、スズキ ジムニーなどのクロカンモデルが相次いでフルモデルチェンジを発表するなか、ニーヴァはまだ“初代”のままだ。燃費やパワー、快適性など、ライバルモデルに劣る性能は多いかもしれない。しかし、このクルマの魅力は現行モデルでありながら、開発当時のスタイルをそのまま継続する“生きた化石”ということだ。

おぎやはぎの小木氏が一時期所有していたという話もあり、日本でも実は熱狂的なファンがいる。かのウラジーミル・プーチン大統領もカスタムしたニーヴァを所有している(していた?)という。

ちなみに、ラーダブランドを擁するアフトヴァースは現在ルノー・日産アライアンスの一員で、2016年からカルロス・ゴーン氏が会長を務めているのだという。日本への正規導入の可能性はないと思うが、ぜひとも生きた化石のままで存在していてほしい。こんな個性的なモデル、ほかにないのだから。

それではみなさん、Спасибо!(スパシーバ・ありがとう)。До встречи!(ダフストレーチ・また会おう!)

画像: 3ドア アーバンの3ドア。標準的なグレードのようだ。

3ドア アーバンの3ドア。標準的なグレードのようだ。

画像: 3ドア アーバンの3ドア。このシンプルデザインがいい。

3ドア アーバンの3ドア。このシンプルデザインがいい。

画像: サイドスタイルも可愛らしいラーダ・ニーヴァ。

サイドスタイルも可愛らしいラーダ・ニーヴァ。

This article is a sponsored article by
''.