デリカってどんなクルマ?
いまから50年前、1968年に登場したデリカは、600kg積みのキャブオーバータイプのトラックだった。発売は7月1日。
当時、積載量1トン未満の小型四輪トラックの需要は拡大していた。三菱は前年の1967年に500kg積みボンネットタイプ「コルトトラック」を発売、小型トラック市場の需要に応えてきたが、ラインアップを充実するためにデリカを投入した。
このクラスでは初となる3人乗りのキャビンを持ちながら、荷台はボンネット型1トントラックを凌ぐ長さ2235mm、幅1430mmの広いスペースを持つのが特徴。
1100cc直4のKE44型エンジンは58ps/8.2kgmを発生、4速MTと組み合わせる。最高速度は110km/h、登坂力0.331sinθ、最小回転半径4.4mという性能を誇っていた。
翌年にはデリカライトバン/デリカルートバン、そして乗用モデルのデリカコーチを発売。1979年にはフルモデルチェンジされ2代目に、1986年に3代目となった。
デリカは現在も三菱のラインアップにあるが、1999年発売の4代目はマツダ・ボンゴのOEM車、2011年発売の5代目はニッサンのNV200バネットのOEM車となっている。
乗用モデルとしては、初代デリカバンをベースにしたデリカコーチが発売。1979年発売の2代目から「デリカスターワゴン」名となり、1994年発売の4代目は「デリカスペースギア」、2007年発売の5代目は「デリカD:5」名となっている。
車両価格(当時・東京)
T100S スタンダード 40万5000円
T100E デラックス 44万5000円
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