欧州のスーパーカーがスゴいのは誰でも知っている。だが日本のメーカーも、日本人のためのスーパーカーを作るべく努力をしてきた。そんな歴史を振りかえる企画、第3弾は、日産のMID4だ。
(ホリデーオート2018年11月号より)

ポルシェ959的発想で、日産がグループSへの野心を見せる

画像: ラリーを意識していたとは思えない、いかにもスーパーカーらしいスタイリング。

ラリーを意識していたとは思えない、いかにもスーパーカーらしいスタイリング。

いかにもスーパーカーというスタイルをしている日産 MID4は、1985年のフランクフルトショーでワールドプレミア(世界初公開)された。
だが、実際にはWRC(世界ラリー選手権)のグループSでの活躍を念頭に開発されたプロトタイプといっていいだろう。
その名が示すとおり、エンジンはミッドシップ搭載されている。ただし、そこからプロペラシャフトが前に伸び、前輪も駆動する4WDとされていたことが、ラリーを強く意識していたことを示している。
パリ〜ダカールでポルシェ911・4WDとして活躍し、のちに959として登場したように、ヘビーデューティさも売りになっていた。
そしてこのMID4は、のちにMID4 II へと進化することになる。
(解説:飯嶋洋治)

■日産MID4主要諸元 
●全長×全幅×全高:4150×1770×1200mm ●ホイールベース:2435mm ●重量:1230kg ●エンジン型式・種類・排気量:VG30DE・V6 DOHC・2960cc ●最高出力:230ps/6000rpm ●最大トルク:28.5kgm/4000rpm ●燃料・タンク容量:プレミアム・65L ●トランスミッション:5速MT ●タイヤサイズ:205/60VR15

画像: 虚飾を排したリアビューも独特の迫力を醸し出す。4WSも備えていた。

虚飾を排したリアビューも独特の迫力を醸し出す。4WSも備えていた。

画像: 当時の競技ベース車を彷彿とさせるシンプルなインテリア。スピードメーターは260km/hスケール。

当時の競技ベース車を彷彿とさせるシンプルなインテリア。スピードメーターは260km/hスケール。

画像: VG30DE型エンジンを横置きミッドシップ。駆動力は前37%:後63%という配分だった。

VG30DE型エンジンを横置きミッドシップ。駆動力は前37%:後63%という配分だった。

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