欧州のスーパーカーがスゴいのは誰でも知っている。だが日本のメーカーも、日本人のためのスーパーカーを作るべく努力をしてきた。そんな歴史を振りかえる企画、第4弾は、前回紹介した日産 MID4の進化版、MID4 IIだ。(ホリデーオート2018年11月号より)

ついに本格的スーパーカーが日本でも登場!と思われたが…。

1985年に登場した日産のMID4は、大きなインパクトを与えた。そして2年後、1987年の東京モーターショーでは進化版のMID4 IIとして再登場した。

ベースは初代と同じだが、横置きだったVG30DEユニットは縦置きとなり、ツインターボ化された。さらにラジエターの位置も初代はフロントだったが、IIではサイドに変更され、タイヤも前後異サイズとなり、よりスーパーカーらしくなったと言えるだろう。

今度こそ市販を!と期待されたのだが、北米での販売が見込めないという日産の判断から、またしても日の目を見ることがなかった。
(解説:飯嶋洋治)

■日産 MID4 II 主要諸元
●全長×全幅×全高:4300×1860×1200mm ●ホイールベース:2540mm ●重量:1400kg ●エンジン型式・種類・排気量:VG30DETT・V6 DOHCターボ・2960cc ●最高出力:330ps/6800rpm ●最大トルク:39.0kgm/3200rpm ●燃料・タンク容量:プレミアム・65L ●トランスミッション:5速MT ●タイヤサイズ(前・後):235/55ZR16・255/55ZR16

画像: 2018年のオートモビルカウンシルで久しぶりに展示されたMID4 II。多くのギャラリーの人気を集めていた。

2018年のオートモビルカウンシルで久しぶりに展示されたMID4 II。多くのギャラリーの人気を集めていた。

画像: すぐに市販されてもおかしくないほど洗練されたスタイル。サイドラジエターにしたのは効率よりも重量配分のためか。

すぐに市販されてもおかしくないほど洗練されたスタイル。サイドラジエターにしたのは効率よりも重量配分のためか。

画像: 縦置きされたVG30DETTユニット。インタークーラーの装着により、330ps/39.0kgmまでパワーアップされていた。

縦置きされたVG30DETTユニット。インタークーラーの装着により、330ps/39.0kgmまでパワーアップされていた。

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