公道も走行できるサーキット用スペシャルモデル
「SC18」のハイライトは、レースで培った経験を基に、このモデルのためだけに開発されたエアロダイナミクスにある。ウラカンGT3 EVO を思わせるフロントフードのエアインテーク、サイドとリアにはウラカン・スーパートロフェオ EVO に着想を得たというフェンダー、フィン、エアスクープが備わっている。
また、カーボンファイバー製のリアウィングは、3段階の調整機構で最適なダウンフォースを発生させることができる。さらに、リアフードに設けられたエアインテークは耐久レースで実績があるもので、V12エンジンの冷却性能を向上させるという。
SC18 の個性をさらに際立たせているのが、「Grigio Daytona 」と名付けられた灰色のカーボンファイバー製ボディで、赤のスクリーンプリントがスポーティさを強調している。
コクピットで目を引くのは黒のアルカンターラに赤いのクロスステッチが施された内装と、カーボンファイバー製のバケットシート。
ミッドに搭載される6498cc V12自然吸気エンジンは最高出力 770ps/8500rpm、最大トルク 720Nm/6750rpmを発揮、それを ISR(インディペンデントシフティング・ロッド)7速AMTが後輪に伝える。
センターロック式のホイールは、フロントが20インチ、リアは21インチで、特別に開発されたピレリ P ゼロコルサタイヤが装着されている。
さらにサーキットでのパフォーマンスを計測するためのテレメトリーシステムも装備されているなど、まさにサーキットを走るために生まれたクルマ。ワンオフということで、このクルマを手に入れることは難しいが、今後のランボルギーニ・スクアドラ・コルセの開発を期待させるモデルの登場と言っていいだろう。