ターマックでもグラベルでも速いスーパーSUV
「ウルス ST-Xコンセプト」はランボルギーニ・スクアドラ・コルセが開発したスーパーSUVで、ターマックとグラベルを組み合わせた特別なサーキットで行われる新しいレースに向けて設計されている。その特別なFIA公認サーキットはすでにヨーロッパと中東で建設中だという。
レース仕様の開発にあったては、スクアドラ・コルセがモータースポーツで培った経験を生かして、さらなる性能向上が図られているほか、スチール製ロールケージ、消火器、FT3規格の燃料タンクなど、FIA公認に必要な安全装備を設定している。
外観は「Verde Mantis」と名付けられたマットグリーンの色とカーボンファイバーむき出しのフードが特徴。大型のエアインテークは、最高出力650ps、最大トルク850NmのV8ツインターボエンジンを効率的に冷却する。オフロードを走行するための車高アップ、ねじれ剛性の向上などが図られているにもかかわらず、市販モデルに比べて25%の軽量化も実現した。
「ウルスST-Xコンセプト」は、2019年のランボルギーニ・ワールドファイナルでサーキットデビューし、2020年から開始される予定のワンメイクチャンピオンシップでレースデビューすることになる。車両価格などは未定。

大型リアウイング、六角形デザインのレース仕様エキゾースト、ピレリタイヤを装着したセンターロック式の21インチアルミホイールがただならぬ雰囲気を出している。

63はランボルギーニが最近好んで使う数字。創業年の1963年Iにちなんでいるという。また、新しいレースシリーズ開催にあたっては、車両と技術サポートを含めたすべてを提供する「アライブ&ドライブ」方式の参加も企画されている。