いまや世界中でスーパーカーが造られているという事実をご存知だろうか。ここでは、日本で見かけることの少ない希少なスーパーカーを紹介していこう。全部のクルマを知っていたら、あなたはスーパーカー博士! 今回はアメリカの「SALEEN S1:サリーン S1」。(ホリデーオート2018年11月号より)
サリーン S1は、アルテガGTをベースに復活!
サリーンは、アメリカのカリフォルニア州アーバインに本拠地を構える自動車メーカーだ。1984年、レーシングドライバーだったスティーブ・サリーンが創設し、マスタングなどフォード車のチューニングを行っていた。
2000年に独自のミッドシップ・スーパーカー「S7」を発表し、日本では2005年の東京モーターショーに出展したが、残念ながら世界的にビジネスとしては大きな成功を収められなかった。
2017年、新たに中国からの資本提供を受け、かつてドイツにあったアルテガ社のミッドシップスポーツ、アルテガGTをベースとした「S1」を生産することが発表された。
全長4356×全幅1938×全高1191mm、ホイールベース2477mm、車重は1218kgという、スーパーカーと呼ぶには比較的軽量でコンパクトなモデルだ。
搭載エンジンは、2.5Lの直列4気筒ターボ。サリーンとは長く密接な関係にあるフォード製がベースとなっている。最高出力は450hp、最大トルクは474Nmだが、軽量性を考えれば、同クラスのライバルに対しても相当に大きなアドバンテージがありそうだ。
トランスミッションは6速MTが標準だが、パドルシフトのATもオプション設定されている。0→96km/h加速は3.5秒、ゼロヨンは11.3秒、そして最高速は290km/hとアナウンスされている。