ジャガー XJ220。その名が示すのは、最高時速220マイル!
「JAGUAR XJ220:ジャガー XJ220」
![画像: 全幅は2.2m以上という超ワイド。アンダーフロアはグランドエフェクト構造になっている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/12/25/c3aaae3e6e4383d7bddb14e012656223e51aee67_xlarge.jpg)
全幅は2.2m以上という超ワイド。アンダーフロアはグランドエフェクト構造になっている。
ポルシェの959やフェラーリのF40を追うように、ジャガーがスタートさせたプロジェクトが「XJ220」だった。1988年、バーミンガム・ショーでV12エンジンを搭載したプロトタイプを発表する。
![画像: コノリーレザーを張りめぐらしたインテリア。スピードメーターは220mphスケール。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/12/25/f98ff7288bb4ee47de072cfd78ab2a6cbe137fd8_xlarge.jpg)
コノリーレザーを張りめぐらしたインテリア。スピードメーターは220mphスケール。
車名が示すように、最高速は220mph(約350km/h)を目指した。ライバルの6気筒や8気筒のターボエンジンに対して、当初はジャガー伝統の自然吸気V12ユニットを500psにチューンしてミッドシップ4WDとし、内装はコノリーレザーで…と計画していた。
![画像: レース用の3.5L V6ツインターボをデチューンとはいえ、542psと65.4kgmを発生した。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/12/25/24083d7c59a7bc57e9634dd9722d08982f38c91e_xlarge.jpg)
レース用の3.5L V6ツインターボをデチューンとはいえ、542psと65.4kgmを発生した。
だが、これらのアイテムを盛り込んでいくと車重は1700kgを超え、とても220mphで快適に走行することなど実現不可能となった。そこで当時ル・マンなどで活躍した3.5LのV6ツインターボをデチューンして搭載し、駆動方式もRWDにするという、大幅な軌道修正が図られた。
![画像: コノリーレザー製のシートは4点式シートベルトも装着可能なもの。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/12/25/e74a0aa0b8a4477ed333058a40ad21a63988d3b1_xlarge.jpg)
コノリーレザー製のシートは4点式シートベルトも装着可能なもの。
それでも542psと65.4kgmというパワースペックを誇り、最高速度は350km/h、0-100km/h加速は3.85秒、0-160km/h加速は8.0秒と発表された。
91年の東京モーターショーで350台の限定発売と発表されたが、最終的には280台ほどしか販売されなかったという。また、レーシングカーとしてル・マンなどにも参戦している。
![画像: スーパーカーとしてはサイズは巨大! ヘッドライトをONにすると、カバーが素早く下がってライトが現れる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/12/25/33e94b398495eb3c81ef61868fff56cdfed774d8_xlarge.jpg)
スーパーカーとしてはサイズは巨大! ヘッドライトをONにすると、カバーが素早く下がってライトが現れる。
ジャガー XJ220 主要諸元(1992年)
●全長×全幅×全高:4930×2220×1150mm
●ホイールベース:2640mm
●重量:1470kg
●エンジン種類:V6 DOHCツインターボ
●排気量:3498cc
●最高出力:542ps/7000rpm
●最大トルク:65.4kgm/4500rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/45ZR17・後345/30ZR18
![画像: スーパーカー第二黄金期は、ホリデーオート2018年11月号にも掲載されています。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/12/25/98bda3db7a6318ef5fbb08fa46b5672ed073f841_xlarge.jpg)
スーパーカー第二黄金期は、ホリデーオート2018年11月号にも掲載されています。