平成最後の年末年始となるこの時期に、平成の初期を彩ったクルマたちを振り返る10回にわたる連載企画。平成1年から10年まで、その時代の出来事を思い出しながら、各年10台のクルマを紹介する。今日は平成6年にフォーカス!

堅実であることが求められる時代へ

関西国際空港が開港したのが平成6年だ。そして、モータースポーツの世界では悲劇が起こった。希有な才能の持ち主、F1ドライバーのアイルトン・セナ選手が事故死したのがこの年だった。松本サリン事件があったのも平成6年だ。明るい話題は大江健三郎のノーベル文学賞受賞、イチロー選手の活躍や長島巨人の日本一などでプロ野球が盛り上がりを見せたことだろう。国産乗用車のニューモデルは25台(自工会発表資料)だった。

平成6年の主な出来事

・日本各地で記録的な猛暑、水不足
・いじめによる自殺が深刻化
・向井千秋さんがコロンビアで宇宙へ
・製造者責任(PL)法が成立
・イチロー選手が日本新のヒット210本
・自社さ連立政権誕生
・音楽 innocent world(MR.CHILDREN)
・映画 シンドラーのリスト
・流行語 ヤンママ
・TV 家なき子

日産 サニー

画像: 8代目となるB14型サニーは平成6年1月に発売開始された。ホイールベースは従来型に比べて105mm延長されキャビンスペースを拡大した。5月にはNXクーペの後継車と言えるクーペ版のルキノクーペが追加された。

8代目となるB14型サニーは平成6年1月に発売開始された。ホイールベースは従来型に比べて105mm延長されキャビンスペースを拡大した。5月にはNXクーペの後継車と言えるクーペ版のルキノクーペが追加された。

トヨタ カレン

画像: 同時代のセリカはハッチバッククーペだったが、そのノッチバッククーペ版がカレンだ。メカニズムはセリカと共通だがFFのみの設定だった。人気車とはなれず、この一代のみで販売終了となっている。

同時代のセリカはハッチバッククーペだったが、そのノッチバッククーペ版がカレンだ。メカニズムはセリカと共通だがFFのみの設定だった。人気車とはなれず、この一代のみで販売終了となっている。

三菱 デリカスペースギア

画像: デリカスターワゴンの後継車として2代目パジェロをベースに開発されたRVだ。ロングホイールベース版は全長が5mを超えるビッグサイズ。エンジンはガソリンとディーゼルが2種類ずつ用意されていた。

デリカスターワゴンの後継車として2代目パジェロをベースに開発されたRVだ。ロングホイールベース版は全長が5mを超えるビッグサイズ。エンジンはガソリンとディーゼルが2種類ずつ用意されていた。

トヨタ カムリ

画像: 5代目となるカムリはバブル崩壊後のマーケット動向を見た結果、5ナンバーサイズを維持した。オーソドックスなFFセダンとして堅実な人気を得た。ディーゼルモデルも設定されていた。

5代目となるカムリはバブル崩壊後のマーケット動向を見た結果、5ナンバーサイズを維持した。オーソドックスなFFセダンとして堅実な人気を得た。ディーゼルモデルも設定されていた。

日産 セフィーロ

画像: 2代目となるA32型セフィーロは初代のFRからFFレイアウトとなった。全幅1770mm、全長4760mmの堂々としたボディで、新開発のV6、VQエンジンを搭載したこともトピックで、人気モデルとなった。

2代目となるA32型セフィーロは初代のFRからFFレイアウトとなった。全幅1770mm、全長4760mmの堂々としたボディで、新開発のV6、VQエンジンを搭載したこともトピックで、人気モデルとなった。

トヨタ セルシオ

画像: 平成1年に登場したセルシオは平成6年にフルモデルチェンジされ2代目となった。スタイリングはキープコンセプトでサイズもほぼ同じ、しかし中身はグレードアップして高級車として磨きがかかった。

平成1年に登場したセルシオは平成6年にフルモデルチェンジされ2代目となった。スタイリングはキープコンセプトでサイズもほぼ同じ、しかし中身はグレードアップして高級車として磨きがかかった。

ホンダ オデッセイ

画像: ホンダを窮地から救ったと言われている初代オデッセイがデビューしたのが平成6年だった。アコードのプラットフォームを使い、製造ラインの事情で全高を抑えたパッケージングだったが、これが大ヒットとなった。

ホンダを窮地から救ったと言われている初代オデッセイがデビューしたのが平成6年だった。アコードのプラットフォームを使い、製造ラインの事情で全高を抑えたパッケージングだったが、これが大ヒットとなった。

三菱 FTO

画像: ギャランFTOの名前を蘇らせた三菱FTOは日本で初めてマニュアルモードを持つAT、INVECS-Ⅱを採用したスポーツクーペ。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことでも、当時の評価の高さがわかる。

ギャランFTOの名前を蘇らせた三菱FTOは日本で初めてマニュアルモードを持つAT、INVECS-Ⅱを採用したスポーツクーペ。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことでも、当時の評価の高さがわかる。

日産 ラシーン

画像: B13型サニーをベースに開発されたクロスオーバーがラシーン。現在はこうしたクロスオーバーモデルは珍しい存在ではないが、平成6年当時は先進的なコンセプトで、大いに注目された。

B13型サニーをベースに開発されたクロスオーバーがラシーン。現在はこうしたクロスオーバーモデルは珍しい存在ではないが、平成6年当時は先進的なコンセプトで、大いに注目された。

三菱 パジェロミニ

画像: 当時の三菱はパジェロ人気で業績好調だったが、その流れを軽自動車にもということで登場したのがパジェロミニ。エンジンは最高出力52psの自然吸気と64psのターボを用意した。

当時の三菱はパジェロ人気で業績好調だったが、その流れを軽自動車にもということで登場したのがパジェロミニ。エンジンは最高出力52psの自然吸気と64psのターボを用意した。

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