平成最後の年末年始となるこの時期に、平成の初期を彩ったクルマたちを振り返る10回にわたる連載企画。平成1年から10年まで、その時代の出来事を思い出しながら、各年10台のクルマを紹介する。今日は平成9年にフォーカス!

消費増税とニューヨーク株式大暴落で混乱も

初代プリウスがデビューした平成9年には環境庁が自動車の排ガス大幅規制強化策を決定(平成12年実施)した。東京湾を横断するアクアラインが開通したのもこの年だ。そして、スポーツ界からの最大のニュースはサッカー日本代表がワールドカップ初出場を決めた(ジョホールバルの歓喜)ことだろう。また、4月1日に消費税が5%に引き上げられ、少なからず自動車販売に影響を与えた。国産乗用車ノニューモデルは33台(自工会発表資料)だった。

平成9年の主な出来事

・秋田新幹線、長野新幹線開業
・岡山自動車道、磐越自動車道が全通
・大阪ドーム、名古屋ドームが完成
・香港が中国へ返還
・山一証券が自主廃業
・たまごっちが大ブーム
・英ダイアナ元妃が事故死
・音楽 CAN YOU CELEBRATE(安室奈美恵)
・映画 もののけ姫
・流行語 失楽園、ビジュアル系

スズキ ワゴンRワイド

画像: 軽自動車のワゴンR(初代)をベースにして、文字どおりワイドボディ化(プラス180mmで1575mm)した小型車。エンジンは1L直4DOHCの自然吸気とターボが設定された。あらゆる意味でバランスがとれた使い勝手のいいコンパクトカーだった。

軽自動車のワゴンR(初代)をベースにして、文字どおりワイドボディ化(プラス180mmで1575mm)した小型車。エンジンは1L直4DOHCの自然吸気とターボが設定された。あらゆる意味でバランスがとれた使い勝手のいいコンパクトカーだった。

スバル フォレスター

画像: いまやSUBARUの看板車種になったが、初代が登場したのは平成9年だった。当初、エンジンは最高出力250psの2Lターボのみの設定(約半年後に自然吸気を追加)でかなりインパクトがあった。割安感もあり当時、大いに注目された。

いまやSUBARUの看板車種になったが、初代が登場したのは平成9年だった。当初、エンジンは最高出力250psの2Lターボのみの設定(約半年後に自然吸気を追加)でかなりインパクトがあった。割安感もあり当時、大いに注目された。

トヨタ センチュリー

画像: 初代センチュリーのデビューは昭和42年だったが、この2代目は30年後の平成9年に登場した。搭載エンジンは5L V12DOHCの1GZ-FE型、最高出力は280psを発揮した。そして、この2代目が3代目に切り替わったのは昨年、平成30年のことだった。

初代センチュリーのデビューは昭和42年だったが、この2代目は30年後の平成9年に登場した。搭載エンジンは5L V12DOHCの1GZ-FE型、最高出力は280psを発揮した。そして、この2代目が3代目に切り替わったのは昨年、平成30年のことだった。

いすゞ ビークロス

画像: いすゞが小型乗用車の生産から撤退して商用車とSUVに注力することになったのは平成5年だが、その4年後に登場したのがスペシャルティカーとSUVのクロスオーバーであるビークロスだ。チーフデザイナーはその後、日産へ移籍した中村史郎であることはあまりにも有名。

いすゞが小型乗用車の生産から撤退して商用車とSUVに注力することになったのは平成5年だが、その4年後に登場したのがスペシャルティカーとSUVのクロスオーバーであるビークロスだ。チーフデザイナーはその後、日産へ移籍した中村史郎であることはあまりにも有名。

日産 エルグランド

画像: キャラバン/ホーミーのミニバンタイプとして登場したエルグランドは、トヨタのアルファード/ヴェルファイアより5年、ホンダエリシオンより7年も早く登場したLサイズミニバンの先駆者だ。このコンセプトは市場に大歓迎された。

キャラバン/ホーミーのミニバンタイプとして登場したエルグランドは、トヨタのアルファード/ヴェルファイアより5年、ホンダエリシオンより7年も早く登場したLサイズミニバンの先駆者だ。このコンセプトは市場に大歓迎された。

トヨタ アリスト

画像: 2代目アリストはスポーツセダンとしての個性を強めて平成9年にデビューした。丸型4灯のフロントグリルが個性的で全体的にも躍動感あるスタイリングは好意的に受け入れられた。エンジンは初代のV8は廃止され、3L V6のターボと自然吸気が用意された。

2代目アリストはスポーツセダンとしての個性を強めて平成9年にデビューした。丸型4灯のフロントグリルが個性的で全体的にも躍動感あるスタイリングは好意的に受け入れられた。エンジンは初代のV8は廃止され、3L V6のターボと自然吸気が用意された。

トヨタ カルディナ

画像: 5ナンバーサイズのステーションワゴンとしてレガシィと並び人気を集めたのがカルディナで、平成9年に2代目がデビューしている。スポーツグレードとしてGT(3S-GE型エンジン)やGT-T(3S-GTE型エンジン)をラインナップして、シリーズ全体のイメージを高めた。

5ナンバーサイズのステーションワゴンとしてレガシィと並び人気を集めたのがカルディナで、平成9年に2代目がデビューしている。スポーツグレードとしてGT(3S-GE型エンジン)やGT-T(3S-GTE型エンジン)をラインナップして、シリーズ全体のイメージを高めた。

ホンダ アコード

画像: 6代目となるアコードは従来モデルよりコンパクトで引き締まった印象になった。アメリカ仕様とは別の日本向けに仕立てられたためだ。ボディはセダンとステーションワゴンの2種、エンジンはVTECの1.8〜2.2Lまで4種を用意した。また、トルネオという兄弟車も登場している。

6代目となるアコードは従来モデルよりコンパクトで引き締まった印象になった。アメリカ仕様とは別の日本向けに仕立てられたためだ。ボディはセダンとステーションワゴンの2種、エンジンはVTECの1.8〜2.2Lまで4種を用意した。また、トルネオという兄弟車も登場している。

スズキ エスクード

画像: 初代エスクードはコンパクトサイズの乗りやすいクロスカントリーモデルとして人気となったが、この2代目はいっそう乗用車感覚を強めて登場。ボディは3ドアと3ドアコンバーチブル、5ドアを用意した。平成12年にはV6エンジンを搭載する“グランドエスクード”も発売された。

初代エスクードはコンパクトサイズの乗りやすいクロスカントリーモデルとして人気となったが、この2代目はいっそう乗用車感覚を強めて登場。ボディは3ドアと3ドアコンバーチブル、5ドアを用意した。平成12年にはV6エンジンを搭載する“グランドエスクード”も発売された。

トヨタ プリウス

画像: 「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーとともに登場した初代プリウス。“THS(Toyota Hybrid System)”を搭載して、10・15モード燃費は当時としては驚異的と言える28km/Lを誇った。開発を担当したチーフエンジニアは現在トヨタ自動車代表取締役会長の内山田竹志だ。

「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーとともに登場した初代プリウス。“THS(Toyota Hybrid System)”を搭載して、10・15モード燃費は当時としては驚異的と言える28km/Lを誇った。開発を担当したチーフエンジニアは現在トヨタ自動車代表取締役会長の内山田竹志だ。

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