平成最後の年末年始となるこの時期に、平成の初期を彩ったクルマたちを振り返る10回にわたる連載企画。平成1年から10年まで、その時代の出来事を思い出しながら、各年10台のクルマを紹介する。今日は平成10年にフォーカス!(今回でこの短期集中連載は終了します)

深刻な経済不況に見舞われる

平成10年は自動車関連の大きなニュースが多い。まず、独ダイムラーベンツと米クライスラーが合併してダイムラークライスラーが誕生した。国内では自動車希望ナンバー制が導入され、軽自動車は新規格となりニューモデルラッシュとなった。しかし、新車販売は16カ月連続で前年実績割れという深刻な事態に見舞われた。明石海峡大橋が開通したのもこの年。国産乗用車のニューモデルは44台(自工会発表資料)だった。

平成10年の主な出来事

・プロ野球、横浜ベイスターズ38年振り日本一
・若乃花横綱昇進で史上初の兄弟横綱誕生
・和歌山カレー毒物混入事件
・サッカーくじ法成立
・21の銀行に公的資金1兆8156億円注入
・バイアグラ解禁
・郵便番号が7桁化
・音楽 誘惑(GLAY)
・映画 タイタニック
・流行語 だっちゅーの、キレる

マツダ ロードスター

画像: 世界ライトウエイトスポーツ市場に影響を与えた初代のヒットを受けて2代目(NB)が登場したのが平成10年だ。初代とボディサイズはほぼ同じだが、リトラクタブルライトは採用しなかった。あらゆる面でクオリティをアップしたのが特徴で、エンジンは1.6L、1.8Lを用意、ドライビングプレジャーはいっそう高まった。

世界ライトウエイトスポーツ市場に影響を与えた初代のヒットを受けて2代目(NB)が登場したのが平成10年だ。初代とボディサイズはほぼ同じだが、リトラクタブルライトは採用しなかった。あらゆる面でクオリティをアップしたのが特徴で、エンジンは1.6L、1.8Lを用意、ドライビングプレジャーはいっそう高まった。

日産 キューブ

画像: 2代目マーチをベースにしたハイトワゴンで、名前のとおり角張っているボディが特徴的で、キャビンスペースが十分に確保されていた。初代キューブは丸っこい当時のマーチに飽き足らないユーザーに支持を受けて、デビュー当初から高人気となった。搭載エンジンは1.3Lでマイナーチェンジでは最高出力101psの高出力バージョンも追加された。

2代目マーチをベースにしたハイトワゴンで、名前のとおり角張っているボディが特徴的で、キャビンスペースが十分に確保されていた。初代キューブは丸っこい当時のマーチに飽き足らないユーザーに支持を受けて、デビュー当初から高人気となった。搭載エンジンは1.3Lでマイナーチェンジでは最高出力101psの高出力バージョンも追加された。

ホンダ キャパ

画像: 平成8年に登場していたロゴをベースに開発されたハイトワゴンがキャパだ。この2モデルの関係はマーチとキューブのそれによく似ている。搭載エンジンは1.5L 直4SOHC4バルブのD15B型で最高出力98psの1種類。存在したのはこの1世代のみで、平成14年に生産終了、以後、このクラスはフィットが受け持つことになる。

平成8年に登場していたロゴをベースに開発されたハイトワゴンがキャパだ。この2モデルの関係はマーチとキューブのそれによく似ている。搭載エンジンは1.5L 直4SOHC4バルブのD15B型で最高出力98psの1種類。存在したのはこの1世代のみで、平成14年に生産終了、以後、このクラスはフィットが受け持つことになる。

日産 スカイライン

画像: スカイラインは“大きくなったり小さくなったりする”とよく言われるが、このR34型は“小さくなった”方だ。二世代前のR32型のコンセプトに回帰したわけだ。搭載エンジンはRB型の直6で2L自然吸気から2.5Lターボまでラインナップした。R34型GT-Rは平成11年1月に発売となった。

スカイラインは“大きくなったり小さくなったりする”とよく言われるが、このR34型は“小さくなった”方だ。二世代前のR32型のコンセプトに回帰したわけだ。搭載エンジンはRB型の直6で2L自然吸気から2.5Lターボまでラインナップした。R34型GT-Rは平成11年1月に発売となった。

スバル レガシィ

画像: 3代目となるレガシィの開発コンセプトは“レガシィを極める”。当然のことながら5ナンバーボディを堅持した。ツーリングワゴンが先行デビューして、半年遅れで新たに“B4”というサブネームが与えられたスポーツセダンが登場した。モデル末期には「レガシィS401 STi version」が登場して話題となった。

3代目となるレガシィの開発コンセプトは“レガシィを極める”。当然のことながら5ナンバーボディを堅持した。ツーリングワゴンが先行デビューして、半年遅れで新たに“B4”というサブネームが与えられたスポーツセダンが登場した。モデル末期には「レガシィS401 STi version」が登場して話題となった。

日産 プレサージュ

画像: 前年に登場したマルチパーバスカー“ルネッサ”の3列シートバージョンと言えるのが初代プレサージュ。エルグランドより全高が200mmほど低く、スライドドアは採用されていない。ジャンルとしてはエルグランドと同じ“高級ミニバン”だったためか、ライバルよりひとクラス上の感があり、ヒット作とはならなかった。

前年に登場したマルチパーバスカー“ルネッサ”の3列シートバージョンと言えるのが初代プレサージュ。エルグランドより全高が200mmほど低く、スライドドアは採用されていない。ジャンルとしてはエルグランドと同じ“高級ミニバン”だったためか、ライバルよりひとクラス上の感があり、ヒット作とはならなかった。

ホンダ HR-V

画像: 3ドアのクロスオーバーSUVという斬新なコンサプトで登場したHR-V。さすがにこのジャンルで3ドアでは高い競争力は望めず、デビュー翌年には5ドアが追加された。搭載エンジンは1.6LSOHC4バルブで、ノーマルとVTECの2仕様があり、駆動方式はFFとリアルタイム4WDの2種類があった。

3ドアのクロスオーバーSUVという斬新なコンサプトで登場したHR-V。さすがにこのジャンルで3ドアでは高い競争力は望めず、デビュー翌年には5ドアが追加された。搭載エンジンは1.6LSOHC4バルブで、ノーマルとVTECの2仕様があり、駆動方式はFFとリアルタイム4WDの2種類があった。

スズキ ジムニー

画像: 3代目となるジムニー、すなわち先代ジムニーが登場したのが平成10年。これは軽自動車の規格改正に伴うフルモデルチェンジで、全長、全幅ともに従来より拡大した。ただし、ラダーフレームと前後リジッドアクスルサスペンションは継承している。スタイリングはクロスカントリー風からSUV風へとアレンジされたのが印象的だ。

3代目となるジムニー、すなわち先代ジムニーが登場したのが平成10年。これは軽自動車の規格改正に伴うフルモデルチェンジで、全長、全幅ともに従来より拡大した。ただし、ラダーフレームと前後リジッドアクスルサスペンションは継承している。スタイリングはクロスカントリー風からSUV風へとアレンジされたのが印象的だ。

ホンダ Z

画像: 昭和40年代に登場した初代ホンダZは軽のスペシャリティカーだったが、平成10年に復活した2代目はSUVタイプのエンジン縦置き“ミッドシップ4WD”となった。いかにもホンダらしい斬新なモデルだったが、車両価格が高いこともありデビューから3年3カ月にして生産終了となった。

昭和40年代に登場した初代ホンダZは軽のスペシャリティカーだったが、平成10年に復活した2代目はSUVタイプのエンジン縦置き“ミッドシップ4WD”となった。いかにもホンダらしい斬新なモデルだったが、車両価格が高いこともありデビューから3年3カ月にして生産終了となった。

トヨタ アルテッツァ

画像: コンパクトボディのFRスポーツセダンで、海外ではレクサスISの初代モデルとして販売された。サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンが奢られて、エンジンは2Lの直4と直6、3Lの直6があった。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど注目度は高かったが、量販には結びつかなかった。

コンパクトボディのFRスポーツセダンで、海外ではレクサスISの初代モデルとして販売された。サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンが奢られて、エンジンは2Lの直4と直6、3Lの直6があった。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど注目度は高かったが、量販には結びつかなかった。

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