WRC独特の用語を紹介するシリーズ第2回は、ラリーで行われるイベントについて紹介しよう。ラリーには予選や決勝と言ったものはなく、スペシャルステージの走行タイムの合計で順位が決まるが、そこにはF1などサーキットのレースとは違う独自のルールがある。
SS
スペシャルステージの略。一般道を閉鎖してタイムアタックを行う特別な区間のこと。1台ずつ走行、その合計タイムで順位が決まる。
スーパーSS
スーパースペシャルステージの略。スペシャルステージ(SS)と違い、スタジアムなどに設置された特設コースを2台のラリーカーが同時に走行してタイムを競う。走行距離は短いことが多い。
レグ
競技期間の1日単位のこと。現在WRCでは「デイ(DAY)」を使うのが一般的で、レグという用語は使われなくなった。
デイ
1日単位で区切られた競技スケジュールのこと。競技初日をDAY1、2日目をDAY2と呼ぶ。以前はレグ(LEG)と呼ばれていたが、現在はDAYで統一されている。
パルクフェルメ
車両検査を通過したラリーカーを保管しておく場所のこと。サービス時間が終了するごとに保管され、不正な修正が加えられないように厳格に管理される。
サービス
整備のこと。サービスパークは整備を行うことができる指定場所、サービスクルーは整備を行うスタッフのこと。
セレモニアルスタート
ラリーに参加するマシンを1台ずつ紹介し、ラリーのスタートを告げる華やかなイベント。ゴール後の表彰式を行うポディウムを使って行うことが多い。
ポディウム
表彰台のこと。ラリーではスタート地点やゴール地点に設置するゲートの着いた台をポディウムと呼ぶ。
ポディウムフィニッシュ
3位以内でゴールすること。