アストンマーティン史上最速のコンバーチブルモデル登場
ボランテ(Volante)というモデル名はアストンマーティンのコンバーチブルモデル専用に使われている伝統的な名称。つまり。アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ ボランテは、クーペモデル「DBS スーパーレッジェーラ」のパフォーマンスを受け継いだオープンモデルというわけだ。
ボランテの開発にあたってはエアロダイナミクスを徹底的に追求。とくにファブリック製のルーフに対応した革新的な「エアロブレード II」を採用し、最高速度で走行中のダウンフォースはクーペよりわずか3kg少ないだけの177kgを達成している。
また、ファブリックのルーフシステムも先進的で、8層の断熱材と防音材を使用して高い快適性を実現する一方で、ルーフ格納時の高さを抑えた美しいスタイルや高い耐久性、実用的なトランクを備えたものになっている。そのトップの開閉時間はオープンにわずか14秒、クローズも16秒で、リモートキーを使用してクルマから2m以内の範囲であれば車外から操作することもできる。
このコンバーチブルトップはカスタマイズも可能で、ボルドーレッド、アトランティックブルー、タイタングレイを含む合計8種類のカラーを用意するほか、ルーフの内張りは6種類のロコーナヘッドライナーを設定し、さらにパーソナライズすることも可能となっている。
エンジンは725psの最高出力と900Nmの最大トルクを発生するアストンマーティン製5.2L V12ツインターボを搭載、0→100km/h加速はわずか3.6秒、最高速度は340km/hに達する。このエンジンが奏でるスーパーGTにふさわしいサウンドも大きな魅力だ。
アストンマーティン・ラゴンダ社 エグゼクティブ・バイスプレジデントのマレク・ライヒマンは「DBS スーパーレッジェーラは驚異的なパフォーマンスを特徴としていますが、私たちはボランテの開発にあたり、オープントップ スーパーGTでなければ実現することができない、官能的で刺激に溢れたキャビンを創出することに焦点を当てました。類まれなダイナミクス、美しさと荒々しさが融合したデザイン、完璧なハーモニーを奏でるアストンマーティン製5.2L V12エンジンにより、このクルマは長い伝統を誇るボランテの名称にふさわしいユニークで忘れがたいドライブ体験をご提供できると確信しています」と語っている。
なお、アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ ボランテの価格は24万7500ポンド(日本円にして約3600万円)で、納車は2019年秋から開始されるという。日本での価格や導入についてはまだ明らかになっていない。
アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ ボランテ主要諸元
●全長×全幅×全高=4715×1970×1295mm
●ホイールベース=2805mm
●乾燥重量=1863kg
●エンジン=5.2L V12DOHCツインターボ
●最高出力=725ps/6500rpm
●最大トルク=900Nm/1800-5000rpm
●トランスミッション=8速AT
●駆動方式=FR