1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラだ。

アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ(ASTON MARTIN DBS SUPERLEGGERA:2018〜)

画像: ルーフやボンネットはカーボンファイバー製、ドアもアルミニウム製にするなどでDB11よりも70kgの軽量化を果たす。

ルーフやボンネットはカーボンファイバー製、ドアもアルミニウム製にするなどでDB11よりも70kgの軽量化を果たす。

アストンマーティンは、DB11、新型ヴァンテージに続くセカンドセンチュリープランの第3弾として、2018年に「DBS スーパーレッジェーラ」を発表した。DBSとは過去に2度ほどアストンマーティンの高性能モデルに採用された名称で、スーパーレッジェーラとはイタリア語で「超軽量」を意味し、またイタリアのコーチビルダーであるトゥーリングが先鞭をつけた革新的なアルミ軽量車体技術へのオマージュでもある。

現在(編集部註:2020年当時)のアストンマーティン車は、GT/スポーツ/スーパーGTの3ラインアップを構成し、DB11はGTに、ヴァンテージはスポーツにあたる。DBS スーパーレッジェーラはDB11の高性能版でスーパーGTに相当し、それまでのヴァンキッシュSの後継モデルにあたる。

DB11は既にアルミニウム製のシャシを採用していたが、さらにルーフやボンネットをカーボンファイバー製とし、ドアもアルミニウム製にすることなどでDB11よりも70kgの軽量化を果たした。DB11をベースにしているが、よりアグレッシブで筋肉質なスタイルだ。DB11で採用した、エアロパーツを使わずにボディ内に空気を流してダウンフォースを得る空力コンセプトを進化させ、最高速時のダウンフォースは180kgに達する。

自社開発の5.2L V12DOHCツインターボはDB11よりも最高出力は117psもアップされて725ps、最大トルクも200Nmアップされて900Nmを発生。DB11同様の8速ATをリアに搭載したトランスアクスル式FRで、最高速は約340km/h、0→100km/h加速は3.4秒というパフォーマンスを発揮する。

そんなハイパワーながらGT的な走りも可能で、FRゆえ+2以上のリアシートやラゲッジスペースも確保されている。ソフトなレザーとアルカンターラで仕上げられたインテリアは、アストンマーティンらしい高品質なもので、タイヤ空気圧モニタリングシステムやパーキングディスタンス ディスプレイ付き360度カメラなど、快適装備も充実している。2019年にはオープンモデルのヴォランテも設定された。

画像: アストンマーティンはシックで落ち着いた内装のものが多いが、DBS スーパーレッジェーラのそれは、かなり派手で妖艶だ。

アストンマーティンはシックで落ち着いた内装のものが多いが、DBS スーパーレッジェーラのそれは、かなり派手で妖艶だ。

アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4712×1968×1280mm
●ホイールベース:2805mm
●車両重量:1693kg
●エンジン種類:60度V12 DOHCツインターボ
●総排気量:5204cc
●最高出力:725ps/6500rpm
●最大トルク:900Nm/1800-5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・78L
●タイヤサイズ:前265/35R21、後305/30R21

画像: amzn.to
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