フォーミュラEのサポートレースとして盛り上がりを見せているのが「ジャガー I-PACE eトロフィー」。プライベーターも気軽に参加できるような試みも盛り込まれ、電気自動車レースを身近なものへと変えつつある。

さまざまなワンメイクシリーズが登場する可能性も

シーズン5から、フォーミュラEのサーポートレースとしてジャガー I-PACE eトロフィーが開催されている。その名のとおり、今年、日本でも発売が開始されたピュアEVクロスオーバー、ジャガー I-PACEをわずかなモディファイだけでレース仕様に仕立てたマシンのレースだ。

フォーミュラEと同じコースを走るこのレースは、メインのフォーミュラEが45分+1周レースなのに対し、25分+1周レースで競われる。

ジャガーのスペシャルビークルオペレーションズチームが設計・開発・組み立てを担当したレースカーは、市販版の最高出力294kWに対して325kWまで出力をアップ。軽量化とも合わせて、0→100km/h加速が4.8秒から4.2秒に短縮されるなどのパフォーマンスアップが図られている。スタイリングも、固定式のリアスポイラー装着とローダウンサスペンションで、重量級のクロスオーバーとは思えないほどスポーティになっている。

シーズン5には10チーム、20名のドライバーが参加しており、その中には、フォーミュラEを戦うジャガーのワークスチームや佐藤琢磨のインディカーでの所属チームであるアメリカのレイホール レターマン ラニガン、国際レースシーンでは滅多に見ることのないサウジアラビアのチームなども含まれている。

マシンには各チームごとの個性的なオリジナルカラーリングが施され(中にはル・マン24時間で優勝したグループCカー、TWRシルクカットジャガーをオマージュしたクルマも)、各ラウンドにはゲストVIPドライバーの出場枠が設けられるなどの趣向も盛り込まれている。

シーズン5では、フォーミュラEの全13ラウンド中、10ラウンドでの開催が予定されている。フォーミュラE選手権の開催にとっても、ジャガー I-PACE eトロフィーは重要な存在になっている。

画像: 各イベントに約20台のジャガー I-PACEが参戦。トップチームも参加してレースレベルも高い。

各イベントに約20台のジャガー I-PACEが参戦。トップチームも参加してレースレベルも高い。

画像: レース主催者にとってサポートレースの盛り上がりは歓迎すべきなのはもちろんのこと、自動車メーカーにとっても電気自動車のワンメイクレース開催は技術開発や市場へのアピールなどメリットは大きい。

レース主催者にとってサポートレースの盛り上がりは歓迎すべきなのはもちろんのこと、自動車メーカーにとっても電気自動車のワンメイクレース開催は技術開発や市場へのアピールなどメリットは大きい。

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