TEAM TOM'Sが予選ワンツー
土曜日にノックダウン方式で行われた予選では36号車au TOM'S LC500がポール、2番手に37号車KeePer TOM'S LC500とチーム・トムスがフロントローを独占。しかしながら3番手に8号車ARTA NSX-GT、4番手に12号車カルソニック IMPUL GT-Rがつけ、決勝は3メーカー三つ巴の争いになると予想された。
昨年よりスプリント化され300kmとなった鈴鹿のスーパーGTの周回数は52周、途中1回のピットインで給油、ドライバー交替、タイヤ交換(義務ではない)が行われる。レースがスタートするとトムスの2台が後続を引き離し、5番手スタートの6号車WAKO'S 4CR LC500も徐々に順位を上げ3番手に浮上する。
17周目に23号車MOTUL AUTECH GT-Rが130Rでクラッシュ、セーフティーカーが導入され上位3台レクサス勢の差が一気に縮まる。そして22周目にリスタート、残り30周はちょうどピットインのタイミングと重なり各マシンはピットへとなだれ込む。
ピットタイミングで順位変動が
トップの36号車と3番手の6号車LC500は同時にピットイン。作業時間に差はなく両車の位置関係は変わらないままコースに復帰する。
トムス同士のピットでの混乱を避けるため、37号車LC500のピット作業は翌周に行われる。そしてピットアウト後のトップ3の位置関係に注目が集まる。
37号車はピット作業にやや時間を要したのか、36号車、6号車に次ぐ3番手でコースに復帰。しかしここからタイヤマネージメントでペースをコントロールする36号車に対し6号車、37号車が激しく迫り、レクサス同士のバトルが観客を沸かせる。
トップ3からは離されはしたものの5番手争いを繰り広げる1号車RAYBRIG NSX-GTと12号車カルソニック IMPUL GT-Rだが、1号車NSXはGT300マシンとの接触でピットイン。12号車もラジエター破損によるオーバーヒートと、大きく順位を落としてしまう。
6台全てのレクサスが上位入賞
後続をブロックしながら終盤に向けタイヤを温存していた36号車au TOM'S LC500が、2番手以下を引き離しトップチェッカー。激しい2番手争いは37号車KeePer TOM'S LC500が6号車WAKO'S 4CR LC500をラスト5周で交わし、TOM'Sのワンツー・フィニッシュとなった。
NSX勢では最上位を走行する8号車ARTA NSX-GTは、レース中盤レクサス勢の背後に迫りながら最後は離され単独走行の4位フィニッシュ。5位から7位まで残りのレクサス3台が入賞し、8号車NSXがHONDAの地元、鈴鹿でのレクサス勢上位独占に一矢報いた。
チーム・トムス、チーム・ルマンのレクサス勢が表彰台を占拠、そして表彰台下に集まったチームスタッフへ感謝のスパークリングファイト。シリーズランキングでは6位に入賞した38号車ZENT CERUMO LC500が首位となった。(PHOTO:井上雅行)
スーパーGT選手権第3戦 GT500クラス結果(ポイント獲得者)
1位 36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)
2位 37 KeePer TOM'S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ)
3位 6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)
4位 8 ARTA NSX-GT(野尻智也/伊沢拓也)
5位 39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
6位 38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)
7位 19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)
8位 24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)
9位 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキィ)
10位 12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)