決勝の天候とタイヤ選択に注目、メルセデスとフェラーリはミディアムでスタート
カナダGPの予選でレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが5番グリッドを獲得した。ガスリーはQ1を余裕で通過すると、Q2をソフトタイヤでアタックして4番手でクリア。Q3では3回タイムアタックを行い、ダニエル・リカルド(ルノー)にわずか0秒008差の5番手タイムをマークした。
ピエール・ガスリーは予選終了後、「とてもいい予選だった。かなりの接戦で、上とはほんのわずかの差だった。決勝は見ていて興奮するレースになるだろう」とコメントしている。
マックス・フェルスタペンはQ2でミディアムタイヤでアタックしたがタイムが伸びず、セッション最後にソフトタイヤに履き替えたものの、不運にも赤旗中断によりQ3に進出できなかった。ただ、予選Q2で赤旗中断の原因を作ったケヴィン・マグヌッセンがピットスタート、予選9番手のカルロス・サインツがアレキサンダー・アルボンのアタックを妨害して3グリッド降格となったため、フェルスタッペンは9番グリッドからの決勝スタートとなる。
トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトとアレキサンダー・アルボンもQ2での赤旗中断のあおりを受け、Q3進出はならなかった。
予選ポールポジションはフェラーリのセバスチャン・ヴェッテルが獲得。2番手にメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、3番手にフェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスはQ3でのハーフスピンが影響したか、6番手となった。
決勝レースは、メルセデスAMGの2台とフェラーリの2台がミディアムタイヤでスタート、それ以外のQ3進出ドライバーはソフトタイヤでグリッドにつく。フェルスタッペン以降のドライバーはタイヤを自由に選択できるので、9番グリッドからの決勝スタートとなるフェルスタッペンは有利と言えるかもしれない。
予選時の路面温度は47度を超え、日曜日にはさらに気温が上昇するという予報もあり、ピレリタイヤでは「ミディアムタイヤでスタートし、35周から40周でハードタイヤに交換して最後まで走り切るのがベスト」と推奨している。また、過去5年で60%の確率で導入されているセーフティカーもポイントとなりそうだ。
ちなみに昨年はセバスチャン・ヴェッテルが、一昨年はルイス・ハミルトンがともにポールポジションから優勝を飾っている。オーバーテイクは可能と言われるコースだが、決勝スタートは要注目だ。
F1第7戦カナダGP決勝は6月9日14時10分(日本時間10日早朝3時10分)に開始される。
2019年 F1第7戦カナダGP予選結果
1位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ) 1:10.240
2位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)1:10.446
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:10.920
4位 3 D.リカルド (ルノー )1:11.071
5位 10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ)1:11.079
6位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG) 1:11.101
7位 27 N.ヒュルケンベルグ (ルノー )1:11.324
8位 4 L.ノリス(マクレーレン・ルノー)1:11.863
9位 55 C. サインツ(マクレーレン・ルノー)1:13.981
10位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ) -
11位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
12位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)
14位 23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ)
※予選Q2でクラッシュし赤旗中断の原因を作ったK.マグヌッセンは決勝ピットスタート、予選9番手のC.サインツはA.アルボンのアタックを妨害したため3グリッド降格。 M.フェルスタッペンは9番グリッド、D.クビアトは10番グリッド、A.アルボンは13番グリッドからのスタートとなる。