アストンマーティンが2020年に生産を開始するスペシャルモデル、DBS GT ZAGATO(ザガート)の最終イメージスケッチを公開した。

わずか19台ずつを製造、販売価格は2台セットで約8億1000万円!

画像: サイドビューもDB4 GTザガートのシルエットをオマージュしている。

サイドビューもDB4 GTザガートのシルエットをオマージュしている。

イタリアン カロッツェリア、ザガートの設立100周年を記念して、アストンマーティンが過去のアイコンモデルをオマージュしてスペシャルモデルを製作するプロジェクトが「DBZ Centenary Collection(センテナリー コレクション)」だ。

その最新モデルが、このDBS GT ZAGATO(ザガート)だ。ベース車両は、アストンマーティン史上もっともパワフルな量産車として高い評価を受けているDBS スーパーレッジェーラだ。

DBS GTザガートは、1960年代の名車であるDB4 GTザガートをアイコンモデルとしてオマージュしている。アストンマーティンとザガートのデザイナーの協力により、DB4 GTザガートと同様の美しいスタイルを生み出している。

画像: ベースとなったDBS スーパーレッジェーラ。

ベースとなったDBS スーパーレッジェーラ。

今回公開された画像は、ここで紹介している3点だけで、インテリアなどは公開されていない。だが、エクステリアだけでもラグジュアリーな雰囲気、他に類を見ない独特のスタイリングは、ライバルを寄せつけない雰囲気を醸し出すだろう。

フロントまわりで特徴的なのは、“ダイナミック”グリルと呼ばれる大きなフロントグリルだ。このグリル内には108個ものダイヤモンド形のカーボンファイバー製ピースが付けられ、駐車時にはフラットな面となる。

ところがエンジンを始動するとこのピースが開き、グリルはエアインテークへと変わる。搭載されるエンジンはV12ツインターボとアナウンスされているだけで、詳細なスペックは公表されていない。

画像: リアウインドー部はカーボンファイバー製のルーフで覆われるので、後方視界はカメラに頼ることになる。

リアウインドー部はカーボンファイバー製のルーフで覆われるので、後方視界はカメラに頼ることになる。

凝ったデザインのフロントエンドに対し、リアはシンプルなファストバックだが、シングルピースの大型カーボンファイバー製のルーフが車両の後方まで覆っている。

これでは後方視界は皆無!と思われるが、アストンマーティンのデザインスタジオではカメラによる後方の映像をルームミラーに映し出す方法を採用した。

今回公開された画像はイメージスケッチだが、実際にもこのルーフは採用されそうだ。美しいルーフラインを優先してのことらしいが、それでもドライバーが妥協を強いられることはないという。

画像: 果たして、この2台の姿を日本で見る機会はあるのだろうか?

果たして、この2台の姿を日本で見る機会はあるのだろうか?

DBS GTザガートと、アイコンモデルとしてオマージュされたDB4 GT Continuation(コンティニュエーション)の2台から構成されるDBZ センテナリー コレクションは、どちらもわずか19台のみが製造され、販売価格は2台セットで600万ポンド(約8億1000万円!)。今回発表された最新版のイメージスケッチは、ほぼ実車の最終完成形に近いと思われる。

DBS GTザガートは2020年に生産が開始され、2019年からアストンマーティン ワークスで製作される19台のDB4 GTザガートとともに、オーナーに納車される。

なお、今回の情報は本国の発表内容のため、日本での価格やデリバリー時期などは異なる場合がある。日本にも何台かが導入されるようだが、台数はもちろん、価格などは一切公表されていない。

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