プロパイロット、e-POWERと技術面での差別化を図ってきたセレナらしさ
5代目となる最新のセレナが運転支援システム「プロパイロット」を搭載して2016年8月に登場、2017年1月の単月販売台数で1万1179台を記録してノート(1位・1万4113台)とともに1-2フィニッシュを飾るという快挙も成し遂げていた。
さらに2018年3月にシリーズハイブリッド「e-POWER」を搭載するグレードを追加して、その勢いは増すばかり。2018年4月~2019年3月の国内ミニバン市場で1位の販売を達成した。
そして2019年8月1日、日産はセレナのマイナーチェンジモデルを発売した。今回の改良のトピックは「全方位運転支援システム」を全車に標準装備させたことだ。その名のとおり車両の周辺360度、全方位を監視して安全性能を向上させるというもの。
前方においてはフロントカメラが対向車や先行車を検知して、ヘッドライトの照射範囲を自動で変化させるシステムを装備。グレードによっては、左右12個ずつのLEDで照射パターンを連続変化させる「アダプティブLEDヘッドライトシステム」、もしくは自動的にハイビーム(上向き)とロービーム(下向き)を切り替える「ハイビームアシスト」となる。
後方/側方は、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触回避を支援する「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」や、「BSW(後側方車両検知警報)」で支援、また後退時、後方を横切ろうとする車両を検知/注意喚起する「RCTA(後退時車両検知警報)」を新設定している。
さらに、「踏み間違い衝突防止アシスト」を標準装備することで、全車が「サポカーSワイド」該当車となっている。
デザイン面ではフロントマスクの印象を一新。とくに「ハイウェイスター」グレードのフロントグリルを上下に拡大、メッキ調の素材を均等にちりばめることで、プレミアム感と力強いスポーツ感を演出。そのほかにもテールランプやホイール、ボディカラーなどを刷新している。
こうしたセレナのマイナーチェンジと連動して、オーテック(AUTECH)ブランドのグレードも発表された。エクステリアは同ブランド共通のドットパターンをより強調させたフロントグリルに変更、ブランドカラーであるブルーのシグネチャーLEDを配置して個性的なデザインとするなど変更が施されている。ただし、車両価格については未公開で、2019年秋の発表を予定しているという。
日本自動車販売協会連合会が発表した2019年1月〜6月の国産登録車の販売台数ランキングで日産セレナ(5万3662台)は、3位トヨタ アクア(6万0349台)についで4位につけている。今回のマイナーチェンジを起爆剤として、表彰台獲得となるだろうか。
セレナ 車両価格(税込み8%)
B(FF/8人乗り):239万9760円
B(4WD/8人乗り):268万7040円
S(FF/8人乗り):250万8840円
X(FF/8人乗り):252万9360円
X(4WD/8人乗り):277万3440円
XV(FF/8人乗り):268万7040円
XV(4WD/8人乗り):293万1120円
G(FF/8人乗り):300万5640円
G(4WD/8人乗り):329万2920円
ハイウェイスター(FF/8人乗り):270万8640円
ハイウェイスター(4WD/8人乗り):299万5920円
ハイウェイスターV(FF/8人乗り):293万2200円
ハイウェイスターV(4WD/8人乗り):319万2480円
ハイウェイスターG(FF/8人乗り):316万8720円
e-POWER X(FF/7人乗り):294万3000円
e-POWER XV(FF/7人乗り):316万7640円
e-POWER G(FF/7人乗り):341万0640円
e-POWER ハイウェイスター(FF/7人乗り):323万3520円
e-POWER ハイウェイスターV(FF/7人乗り):343万5480円
e-POWER ハイウェイスターG(FF/7人乗り):365万7960円
セレナ AUTECH 車両価格
オーテック V パッケージ(FF/8人乗り):今秋発表
オーテック V パッケージ(4WD/8人乗り):今秋発表
オーテック セーフティ パッケージ(FF/8人乗り):今秋発表
オーテック セーフティ パッケージ(4WD/8人乗り):今秋発表
オーテック スポーツスペック(FF/8人乗り):今秋発表
e-POWER オーテック V パッケージ(FF/7人乗り):今秋発表
e-POWER オーテック セーフティ パッケージ(FF/7人乗り):今秋発表