ポールポジションを獲得したのは42号車BMWチーム・シュニッツァーのM6 GT3、25号車アウディスポーツ・チームWRTは2番手からのスタート。日本勢最高位は777号車カーガイ・レーシングのフェラーリ488 GT3が4番手スタート。
スタート直後に35号車ワーケンホルスト・モータースポーツのBMW M6 GT3が2位にポジションを上げ、序盤はBMWが1-2体制を確立しレースをリードする。
途中2度のSCが導入され、ルーティンのピットタイミングをずらしたBMW勢とアウディ勢。これはアウディ側に有利に働き、持ち前のスピードも手伝ってレース中盤より25号車R8と125号車アウディスポーツ・チーム・アブソリュート・レーシングR8、2台のアウディR8 LMS GT3が1-2フォーメーションとなる。
2位以下を大きくリードした25号車R8は、日没後もそのペースが落ちることなくトップを快走。一方2番手を走行していた125号車R8は最後のピットストップでトラブルが発生しポジションを落としてしまう。
鈴鹿の耐久シリーズで定番となったサイリウムによる演出の中、10時間を戦い続けたマシンたちがホームストレートを駆け抜ける。
そして優勝を飾ったのは25号車アウディスポーツ・チームWRTのR8 LMS GT3、25周年記念カラーでの圧勝劇にチームクルーも歓喜の出迎え。
2位は昨年の覇者、999号車メルセデスAMG・チーム/・グループMレーシングのAMG GT3が2年連続の鈴鹿表彰台。3位には安定したペースで走行を重ねた912号車アブソリュート・レーシングのポルシェ911 GT3Rが入賞した。優勝賞金は3千万円、2位1千万円、3位でも500万円という世界最高クラスの賞金額。
序盤は表彰台圏内を争った松田・千代・バードン組35号車KCMG GT-Rは日本人ドライバー最高位の6位でフィニッシュし、アジア賞優勝賞金300万円を獲得した。
谷口、片岡に加え小林可夢偉を起用した00号車メルセデスAMG・チーム・グッドスマイルは総合10位フィニッシュ。スーパーGTエントラントに与えられるスーパーGT賞の優勝賞金は500万円。
同じく18号車チーム・アップガレージは小林崇志、松浦らのレギュラードライバーと牧野任祐の3人体制。こちらは総合14位でスーパーGT賞の2位、300万円を獲得した。
鈴鹿10時間耐久レース総合結果(上位10台)
1位 25号車アウディスポーツ・チームWRT R8 LMS GT3 Evo
2位 999号車メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング AMG GT3
3位 912号車アブソリュート・レーシング ポルシェ911 GT3 R
4位 77号車メルセデスAMG・チームクラフト・バンブー・レーシング AMG GT3
5位 42号車BMWチーム・シュニッツァー M6 GT3
6位 35号車KCMG ニッサンGT-R ニスモGT3
7位 125号車アウディスポーツ・チーム・アブソリュート・レーシング R8 LMS GT3 Evo
8位 107号車ベントレー・チームM・スポーツ コンチネンタルGT3
9位 44号車メルセデスAMG・チーム・ストラッカ・レーシング AMG GT3
10位 00号車メルセデスAMG・チーム・グッドスマイル AMG GT3
(PHOTO:井上雅行)